若手社員の教育に関し、Off-JTの機会を減らす企業が増えているように思います。
業務に必要な知識や経験は、業務を実際に行いながら学んだ方が効率が良いなどと考えているのでしょう。「OJTによって、実践的な知識を身に付けさせる」と言われると、なんとなく聞こえはいいです。
他のネットの記事を調べれば分かるように、OJTにはデメリットもあります。例えば「教育指導の負担が増える」とか「教える側の指導能力にばらつきがあり、高い質の教育を受けられない場合がある」などです。これらのデメリットは、多くの場合に当てはまるものだと思います。
一方で、若手社員を潰してしまうほど、より深刻なリスクが他にもあるのですが、なぜか見過ごされています。
以下は、実際に私が見聞きした、OJTの致命的なリスクです。
- 教育指導しない先輩がいる
「OJTにより、教育指導の負担が増える」というネットの記事をよく見かけますが、そもそも後輩に指導したがらない/全くしない人がいます。また、若手社員の成長のことを全く考えず、雑務ばかり割り当てる上司もいます。Off-JTの機会を減らされた若手社員にしてみれば、上司・先輩から教えてもらうしかないので、あまりに可哀そうです。
- パワハラ上司・先輩が指導者になることがある
指導者となる上司・先輩は十人十色なので、パワハラ気質の上司・先輩から指導を受けないといけない若手社員も出てきます。指導の域を超えた暴言を吐かれても、教育してもらうために耐え忍ぶしかありません(それかパワハラのホットラインに電話するか)。ネットの記事では「先輩の指導力にばらつきがある」とか書かれてますが、そんなこととは次元の違う、かなり深刻な問題です。
- 膨大な仕事を割り当てられる
仕事の知識・経験がないにも関わらず、膨大な量の業務を割り当てる上司がいます。部下の成長のため、フォローありきで、厳しめのタスクを与えるのなら良いのですが、計画性のないOJTは部下を苦しめるだけです。
上の3つのリスクは、Off-JTを充実させても起こり得る問題ですが、特に、OJTの比率を上げる場合に考慮しないといけないと思います。なぜならば、Off-JTの機会が失われるほど、若手社員は仕事に対する知識が少なくなり、変な上司・先輩への依存度が上がるからです。
OJTによる被害者を生み出さないためには、教育体制の構築・評価・フォローをしっかりと行わなければなりません。また、問題を隠蔽されたままにするのを防ぐために、他部署(例えば統括系の部署)によるチェックも求められます。このチェックにおいては、全体的に上手くいっているから良しとするのではなく、少数の上手くいっていない(深刻なデメリットが生じている)部分に目を向けることが重要です。
いろいろ書きましたが、なんにせよOJTには致命的なデメリットもあるから、安易に推し進めてほしくないのです・・・