イギリスの新聞、ガーディアン紙の2月1日の記事を、イギリス人部下から紹介されました。
Charlie Brooker in Tokyo: 'In Japan geeks are comfortably mainstream'
東京のチャーリー・ブッカー「日本では、オタクが心地よく主流派でいられる」
ちょっと紹介。
1990年代前半に遭遇した日本のゲーム「カトちゃん・ケンちゃん」
アメリカのゲームと異なる、日本のゲームの計り知れない未来的な狂気が、私を日本に行きたくさせた。
東京の漫画書店。元総理大臣麻生太郎は、熱狂的なマンガ収集オタクだ。
地下鉄の不気味な静けさ。私のようなオタクには妙に気持ちいい。
科学未来館。秋葉原の電子ショップ。
ゲームアーケードでは、UFOキャッチャー、ビデオゲーム、プリクラ、そして「トレーディングカードアーケードゲーム」。何を見ているかわからなかったけど、どういう訳か私は「ホーム」にいた。
なんとも不思議なオタクの国、ニッポンの紹介記事です。
これを読んだイギリス人は、日本のことをどう思うのでしょうかね。確かに日本の一面ではありますが。
私もちょいオタクで、この手のサブカルチャーは比較的よく知っている方と思いますが、「トレーディングカードアーケードゲーム」はよく知りませんでした。
Wikipediaによると、
トレーディングカードゲームのうち、ゲームセンター等に設置されているアーケードゲームにコインを投入することで払い出されるカードを用いて競技を行うカードゲームの総称。
だそうです。
そういえば以前に「甲虫王者ムシキング」は子どもたちの間ですごく流行ってると聞いたことがありました。うちの子はやらなかったけど。でも、結局何をするのか、よくわからない(笑)。
ところで、ガーディアン紙について検索していると、こんな記事がありました。
Travel Award 2011 Winners
http://www.guardian.co.uk/travel/2011/sep/30/travel-awards-2011-winners
ここで、驚いたことに、
好きな海外の都市 第1位 東京
(第2位シドニー、以下、ケープタウン、サンフランシスコ、ニューヨーク)
好きな遠い国 第1位 日本
(第2位モルジブ、以下、ペルー、ニュージーランド、ベトナム)
東京は2年連続の位、日本は昨年は2位でした。(ヨーロッパを除いています。)
日本は今年の3月に震災と原発事故に見舞われ、外国人観光客が激減したが、危機感を持ったホテルが宿泊費を半減したことで、旅行費の高かった東京が手の届くものとなり、観光客を集めたそうです。
原発事故に円高も加わって、日本への観光は人気がなくなっているような気がしていましたが、こんな対策をしていたのですね。
さらにガーディアン紙のサイトでは、日本観光の魅力について、さまざまな情報を提供しています。
例えば「猫カフェ」のビデオ。
埋め込むことができなかったので、リンクだけ貼っておきます。
http://www.guardian.co.uk/travel/video/2012/feb/03/tokyo-cat-cafe-video
まさに不思議の国、ニッポンなのでしょうね。
この「猫カフェビデオ」の記事が、ガーディアン紙のサイトの旅行関係の記事全体の中で、最も多く読まれた記事の第2位です。
そして、第3位は広島の平和公園で、第4位が「山の旅館(ryokan)で昔の日本を味わう」という記事。
1位と5位は他国に関する記事ですが、どれだけ日本観光に関心があるのでしょうか。
さらには、東京サラリーマンガイド "The salaryman's guide to Tokyo"という記事まで。
http://www.guardian.co.uk/travel/2012/feb/01/salarymans-guide-to-tokyo-city
ここで紹介されているのは、
制服(=洋服の青山のスーツ)
喫茶店(銀座ルノアール)
学生食堂…のような中小企業街の食堂
ホッピー
やきとん(ブタの内臓のあぶり焼き)
割烹 京味(新橋) ミシュラン三ツ星を断った、ビートたけし行き付けの店
パチンコ
自販機バー
歌舞伎町の韓国バー
最終電車
と、何ともディープな日本人サラリーマンの日常。
ちなみにサラリーマンは和製英語ですが、英国の新聞に"salaryman"と、わざとそのまま使われているのが面白いです。
イギリスのような国の人にこんなに興味を持たれることは、うれしいことです(としておきましょう。ちょっと小馬鹿にしている感は否めませんが;笑。まぁ、こんな日本と、それに興味を持っている人たちは平和でいいことです。)