由紀さおりさん 欧米で大ブレーク! | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

各紙で取り上げられているようなのでご存知の方も多いかもしれませんが、由紀さおりさんの新作アルバムが、欧米で大ヒットしていることが話題になっています。

http://www.asahi.com/culture/update/1110/TKY201111100595.html
(引用開始)
 歌手由紀さおりさんの新作アルバムが米、カナダ、ギリシャなどでチャートの最上位に躍り出て、欧米メディアを驚かせている。「夜明けのスキャット」など自他の往年のヒット曲を日本語で歌って、欧米でこれほど売れるのは異例中の異例だ。

 米オレゴン州ポートランドが拠点のジャズオーケストラ「ピンク・マルティーニ」と共演したアルバム「1969」。由紀さんの「夜明けのスキャット」が大ヒットした1969年前後の曲を拾い出してカバーした。いしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」、佐良直美さんの「いいじゃないの幸せならば」など全12曲のうち11曲を日本語で歌っている。

 米国では今月初めから販売され、ネット音楽販売iTunes(アイチューンズ)ジャズ部門で堂々の1位に。カナダではiTunes外国音楽部門で1位、ギリシャでも総合アルバム部門で4位に入った。
(引用終わり)

おお、由紀さおり!

昔に「夜明けのスキャット(るーるーるるるー♪)」を大ヒットさせた、歌の上手な歌手ですが、私にとってはどちらかというと、「8時だよ全員集合!」や大阪ローカル番組の「おもしろサンデー」の司会などで明るいキャラクターを見せてくれたおばさま。また、紅白歌合戦でトルコ行進曲などのクラシックや童謡を歌うのも以前は定番でした。

しかし最近私は全く姿を見ていません。

その由紀さおりが、何と全米ジャズ部門で一位!?
これはぜひ聞かないと。

ということで、i-Tunesで購入してみました。

どんなジャズサウンドなのか、ワクワクして聞いてみたら・・・何これ?
ほとんどがいわゆる「ムード歌謡」。NHKの歌番組で聴けそうな曲とアレンジ。

う~ん…、これが全米ジャズ部門で一位?
何がそんなに受けているのか、全く不明です。

順番に印象を。


1.ブルー・ライト・ヨコハマ
 いしだあゆみの懐かしのヒット曲。
 いきなり、NHKの懐メロ番組で歌われるようなムード歌謡にしか聞こえないが…。
 これがJAZZ?

2.真夜中のボサ・ノバ
 軽いボサ・ノバの曲調とビブラフォンの音色が悪くはない。でもやっぱり古ーいムード歌謡。
 うーむ。

3.さらば夏の日
 唯一の全部外国語(フランス語?)で歌う曲。
 正直、ちょっと退屈かも。

4.パフ
 懐かしい曲…といっても、リアルタイムでは知らないですよ。
 Peter, Paul & Marry(PPM)のこの曲、大学生時代に知って、楽しくて好きになりました。日本語詞があるのですね。訳詞は素直すぎて、単純であまりに地味。英語の方がよかったのでは。
 それに由紀さん、珍しくえらい低音で歌ってる。

5.いいじゃないの幸せならば
 ありゃま、これまた懐かしい。佐良直美のヒット曲ですね。ちょっと暗い。

6.夕月
 琴で純日本風アレンジが悪くはないけど、ザッツ・ムード歌謡。

・・・この辺までは、正直、(勝手に)期待した感じと違って、ちょっとがっかり。

7.夜明けのスキャット
 由紀さおり自身の大ヒット曲ですね。というか、これしか知らないかな。
 かなーり久しぶりに聞いたけど、声の伸びがすばらしいですね~。

8.マシュ・ケ・ナダ
 お、初めてジャズらしい曲!ボサノバ。
 これは軽快でいい!

 余裕のあるリズム感と、透明感のある伸びやかな歌声。このアルバムで初めていいな、と思った(笑)。

9.イズ・ザット・オール・ゼア・イズ
 台詞はちょっとくさいと感じるけど、歌はいい。この曲もGood!
 アンニュイな艶っぽい歌声。うまいなぁ。

10.私もあなたと泣いていい?
 いきなりのバイオリンソロから始まって、ありゃ、またムード歌謡に戻った…。この曲にも台詞。

11.わすれたいのに
 単純なメロディーだけど、由紀さんの声の美しさ、歌のうまさが光る。
 しかし3曲続けて台詞…。

12.季節の足音
 ゆっくりした単純なメロディー。アコースティックギターとパーカッションだけのアレンジ。
 透き通った歌声にぴったり。この曲は、いいなぁ。癒される~。


いいなと思ったのは3曲くらいです、ね。

欧米人は、これを新鮮に聴いているのでしょうか?
なぜこれが全米ジャズ部門で1位になるのか、全くもって不明です。

面白くて不思議な現象です。でも、うれしいことですね。

過去にアメリカで売れた日本人歌手といえば、坂本九、Puffyくらいでしょうか。
松田聖子、Dreams Come True、宇多田ヒカルなど、失敗した人は多いですが。



しかし、私も由紀さおりという歌手の歌のうまさ、そして何より声の美しさを再発見したように思います。(←偉そうに:笑)






※ところで、ギョウカイ人だけに分かる意外な話。(←化学ギョウカイです。)

佐良直美って、確か同性愛スキャンダルが報道されてから芸能界を去ったように記憶・・・。

と、Wikipediaで調べてみてびっくり!

なんと、遠心分離機で有名なあの巴工業(!)は佐良直美の祖父が興した会社で、彼女は芸能界引退後それを手伝っていて、現在も筆頭株主ですって。

いやー、驚きました。(って、ギョーカイ人しか分からない話でした。)