NHK BS 『らいじんぐ産~追跡!にっぽん産業史~』 ストッキング編 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

いつものように日本語放送JSTVをつけっ放しにしていたら始まったのがNHK BSプレミアムの番組『らいじんぐ産 ~追跡!にっぽん産業史~』で、テーマは「ストッキング」。

http://www.nhk.or.jp/bs/risingsan/

(引用開始)
「“ストッキング”女性を足元から支える」

テーマは、「ストッキング」。第二次大戦後、女性がスカートをはき始めると、堀禄助が、縫い目のないナイロン製ストッキングを開発。当初は売れなかったが、働く女性の増加とともに普及した。昭和40年代にはミニスカートブームをきっかけに、パンティーストッキングが登場。伸縮自在の繊維と革新的な編み機の開発によって、日本製品は海外を席けんする。女性の社会進出とともに劇的な進化を遂げたストッキングの歴史をたどる。
(引用終わり)

日本のひとつの産業の歴史に関心を持って(決してスケベ心ではなく!?)興味深く見ました。

・当初のストッキングは縫い目があった。
 女性にとって縫い目を真直ぐに維持するのは面倒だったのでメーカー(アツギ)は縫い目なしのストッキングを発売したが売れなかった。
 三島由紀夫が小説『美徳のよろめき』で「シーム(縫い目)のないストッキングは認めない」とか書いたように、男性目線では縫い目がエロチックな象徴であり、女性もそれを好んだ。

・ミニスカートブームで、ガーターが見える片足ずつのストッキングから、パンティーストッキングが人気になった。

・昔は履いているうちにひざにたるみができた。これを防ぐため、メーカーでは伸縮性のあるポリウレタンと強度のあるナイロンを組み合わせた糸を開発した。

・バブルの頃が販売量が最も多かった。最近の生脚ブームで売り上げが減少している。
 メーカーはタレントがプロデュースするパンストなどで挽回を目指している。
 (番組には蛯原友里が出演。)

などなど、興味深い情報がたくさんありましたが、その中で個人的に驚いた情報が。


パンティーストッキングを製造するには、まず1本ずつ製造されたストッキングを裁断して縫い合わせるようですが、その自動機械を製造しているのが、私の地元の奈良県橿原市にある「タカトリ」という会社で、その縫製機械のシェアは何と日本で100%、世界で80%だと!

社長(高鳥さん)が番組にも出演されていました。


調べたら大阪証券市場第二部に上場しているようです。
本社はイオンモール橿原アルル(2002年完成)のすぐ裏手です。(ローカルな話題ですみません。)
こんな田舎に!


私は結婚してからしばらく(大阪勤務時代)橿原市に住んでいました。歴史はあるけど産業がないため税収が少ないせいか、福祉(子供の医療費補助とか)も今ひとつでしたので、こんな世界的企業があったとは驚きでした。

改善と工夫を重ねて世界に誇れる製品を効率的に製造する、日本の工業の底力を見た思いでした。