台風15号が日本列島を直撃しました。
今日は横浜の事務所に出勤したのですが、帰れなくならないよう、早退していいとの連絡。
自分が主催した会議の開始時間を午後2時から1時間早めてもらい、3時過ぎには会社を出ました。
自宅は千葉県の東葉高速鉄道沿線。
JR東海道線は早々とストップと聞いていたので、東急東横線でみなとみらいから渋谷まで。これはOK。半蔵門線は都心方面行きは動いていて、九段下で東西線に乗り換えようとしたら、一部停止で西船橋までいけないため、都営新宿線で本八幡まで行って、JR総武線で西船橋まで行けと。
都営新宿線には初めて乗りましたが、今日はたいへんな混雑(優先座席の前に立ったのですが、途中で妊婦さんが乗ってきたのに、座っていた人が誰もゆずらないのにがっかり。でも声を出せない自分…。)
で、やっと本八幡に着いたと思ったら、今度は総武線がストップと。でも京成線が動いていたので、そちらに乗って自宅の近くまでは行けるとそれに乗ったけど、その乗った電車が最寄り駅のひとつ前で京成線もついに全線停止、復旧の見込みは不明と。結局そこまで妻に車で迎えに来てもらいました。
まぁ、それでもうちまでたどり着けたので、いい方でしょう。
自宅に帰ると、ホームセンターで買ってきて自分で設置した庭のラティスが風で壊れて悲惨な状態に。暴風雨の中、とりあえず飛んでいかないようにビニール紐でしばりつける応急処置をしました。
ラティスは一部が壊れていて復旧は困難か(涙)。
(※余談ですが、"ビニール紐"はビニール=塩化ビニル製ではなく、ポリエチレンかポリプロピレン製です。化学会社で仕事をしている人間として、ポリエチレン製の"ビニール袋"はポリ袋と呼ぶようにしていますが、ビニール紐は他に呼び方がない?ポリ紐?)
そんなことはさておき。
この台風、福島も直撃しています。
汚染水がどうなっているのか、気になって調べました。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110922k0000m040105000c.html
(引用開始)
台風15号の接近に伴う大雨と強風の影響で、東京電力は21日、福島第1原発での一部の復旧作業を中止した。全体の工程表への影響はないという。1~4号機のタービン建屋地下にある汚染水の水位は今後、150~200ミリ上昇するとみられ、東電は「あふれるまでに1メートル以上の余裕があるが、監視を強化した」としている。
毎日新聞 2011年9月21日 20時04分(最終更新 9月21日 21時34分)
(引用終わり)
1メートル以上の余裕がある、よかった…。はて?
現在行われている「循環注水冷却」は汚染水を浄化してそれを原子炉の冷却水に使うというもので、汚染水(+浄化水)の増加は抑えられるものの、水量は一切減少しないと何度も書いています。
仮設タンクを設置してそちらにいくらかの汚染水を送ったようなので、それで水位が下がったのならいいのですが、汚染水の地下タンクが破損していて、海に流れ出ているとの疑惑があります。
物質収支が知りたいものです。
調べていると、今日発表の日経新聞のこんな記事も見つかりました。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E3E2E09D8DE0E3E2EBE0E2E3E39797E3E2E2E2
(引用開始)
東京電力は21日、福島第1原子力発電所のタービン建屋などにたまった高濃度汚染水の全量処理を先送りする方針を明らかにした。汚染水に地下水が大量に流れ込んでいることがわかったためで、当面の処理は現状の水位を維持する程度にとどめる。原子炉を冷温停止に持ち込んだとしても、その後の中長期的な事故収束に向けた計画に影響が出そうだ。
東電は一時期、最大で敷地内に12万トンあった汚染水が海に漏れ出すのを防ぐため、タービン建屋地下の水位を地下水より1メートル低い海抜3メートルまで下げた。ただ、1日200~500トンの地下水が、建屋地下の壁のひび割れなどから流入していることが判明。年内を目標に全量処理する計画の実現が難しくなった。
来年1月以降の将来的な廃炉に向けた中長期的な事故収束計画では、汚染水を全量処理した後に、汚染水が漏れている損傷部を修理して格納容器を水で満たす方針だった。建屋などに汚染水がたまったままではこうした作業への着手が難しく、計画の見直しを迫られることになる。
(引用終わり)
水位は地下水より1メートル低い海抜3メートル。
壁のひび割れから地下水が流入している…。
当たり前のことですが、ふつう、水は位置の高い方から低い方に流れます。水位の低い側の地下水が水位の高いタンク側に流入するのは、なぜでしょうか?
「地下水の水位」というものがどのくらい固く決まったものなのか、またその圧力はどうなっているのか、私にはよくわかりません。(位置の低い側から高い側に水が流れるのは、位置の低い側の圧力が高い場合です。)
そんな疑問をもってググってたら、「海の研究者」という方のこんな記事をみつけました。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-06-06
(引用開始)
manta33blog誰も余り言わないが、原発のトレンチ内の汚染水、タンクへの輸送を止めてから水位が急上昇しているが、おそらく地表下50cmくらいで安定化するだろう。なぜか?地下水位がそこなのではないか=汚染水と地下水はツウツウなのだろう。
05/29 11:36
ニュースは相変わらず「トレンチの水があふれるかどうか」が関心のようだが、トレンチ水位
の大きな変化をみるにつけ、地下水と汚染水がツウツウな状況が示唆される。
例えば4/25の時点で「福島第1原発事故 汚染水移送作業継続も水位下がらず 東電、
地下水流入の可能性指摘」(Yahooヘッドライン:現在は記事を見ることはできず)という報道
があった。この地下水は「原発建屋地下の汚染水」ではなく、自然の地下水である。
また4/20、東京電力は「トレンチ水位が潮の満ち引きで変化しているのを認識している」と発表
しているらしい。そうだとすればトレンチの汚染水は地下水を通じて海水とツウツウであるが、
ソースをたどれない(それだけ報道されていないということ)。6/2のニュースでも、、、
●高濃度汚染水 水位の上昇続く
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110602/t10013266451000.html
”周囲の地下水の放射性物質の濃度を測定して建屋から汚染水が漏れ出していないか
調べています。”とあるが、地下水への汚染が疑われて1ヶ月半経過している。
これは「メルトダウン」と同じく、随分後になってから、「高濃度汚染水は周囲の地下水にも
流れていました」というオチではないかろうか?
(引用終わり)
地下水と汚染水がツウツウなのであれば、地下水がタンクに流入するとともにタンクの汚染水が地下水に流出している、と考えられます。(「拡散」という現象も考えられますが、それよりも)タンクの水位の変動や潮の満ち引きで(?)圧力バランスが変化し、水が入ったり出たりしていると考えるのがもっともあり得るシナリオのように思えてきました。
地下遮蔽壁(地下ダム)を設置する計画があるのは、この汚染された地下水が海に流れ込んでいるのを知っているからでしょうね…。