福島第一原発 10メートル強の津波想定  | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発で10メートルを超える津波が来る可能性があると東京電力が試算していたことが報道されています。

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/news/20110825k0000m040070000c.html

(引用開始)

福島第1原発:10メートル超津波 東電、直前に試算報告

 東京電力は24日、「福島第1原発に10メートルを超える津波が押し寄せる可能性がある」との試算結果を08年4~5月にまとめていたことを明らかにした。しかし「評価の必要がある」として具体的な対策を取らず、経済産業省原子力安全・保安院に報告したのも事故直前の今年3月7日だった。これらの事実を東電も保安院も公表せず、10メートルを超す3月11日の津波について「想定外だった」との説明を繰り返していた。

 試算は06年の原発耐震設計審査指針改定に伴い、保安院が指示した再評価作業の一環。東電は、政府の地震調査研究推進本部の見解に基づき、三陸沖から房総沖で明治三陸地震(1896年)並みの地震(マグニチュード8.3)が起きたと想定した。その結果、福島第1原発に到達する津波は▽5、6号機が10.2メートル▽1~4号機が8.4~9.3メートル▽防波堤南側で15.7メートルなどと推定された。

 しかし東電は結果を保安院へ報告せず、1~4号機で5.7メートルとしていた想定津波高の見直しもしなかった。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は24日の会見で「(10メートル超は)あくまで試算で、運用を変えるほど信用に足る数値か慎重に判断する必要があった」と説明。事故後、津波を「想定外」としたことについても「うそをついたわけではない。運用変更は学説や試算でなく固まった評価基準で行われるべきだ」と釈明した。

 保安院によると、3月7日の報告では耐震安全審査室長が報告書面を受け取り「設備面で何らかの対応が必要」と指導したが、4日後に巨大地震が発生。想定を大幅に上回る津波が深刻な事故を招いた。

 東電は08年12月にも、869年の「貞観(じょうがん)地震」を想定した試算で「8.7~9.2メートル」との結果をまとめ、09年9月、保安院に報告した。しかし報告は口頭だったうえ、保安院の担当者から上司に伝わったかどうかも不明という。

 保安院は、事故直前の東電からの報告も含め、こうした事実を公表しなかった。森山善範対策監は24日、政府の事故調査・検証委員会には説明したことを明らかにし、「規制機関として十分な対応を取れていなかった」と話した。【藤野基文、岡田英】

(引用終わり)


しかし…、

2006年に、共産党の吉井英勝議員が、福島第一原発に津波が来て電源喪失する危険性を衆議院で指摘していたこと、だから今回の津波は「想定外」でも何でもないことは、既に私のブログでも紹介しました。

http://ameblo.jp/tomamx/entry-10850982186.html#main


また、その指摘を当時の経済産業大臣として受けたのが自民党の二階俊博議員。

この委員会の席で対策を約束しながら放置し、政権から降りて野党になってから津波対策法案を提出、今回の事故で「民主党政権が津波にいかに鈍感だったか」と非難するという、人間として信じられない行動を取っているということも書きました。

http://ameblo.jp/tomamx/entry-10850977488.html#main



Google Newsで見ると、最近大マスコミがそろって「想定外ではなかった」と報道しているようですが、何を今頃になってまたと、まず不思議に感じました。

しかしよく思い出すと、私が上記の記事を書いた4月初めの時点では、まだ大手マスコミが大広告主である東京電力に遠慮して報道していなかったのですね。
当時は週刊誌系とか、朝日ニュースターとか赤旗でしか報じられなかったようです。

その後、東京電力が巨額の賠償金を負担しなければならないため、今後は大広告主になってくれることはないことがはっきりしてきたので、東京電力たたきを始めたのでしょう。


マスコミとはこんな程度のものだということは、はっきりとわかりましたね。


ところで。

昨日書いた記事は"NIKAI Japan"の話。
二階俊博氏とは何の関係もないのでしょうが、「厚顔無恥」という点だけは共通ですね(笑)。