初めての先生の場合、お互いのお決まりの自己紹介(練習も兼ねて)から始まります。
そんな中、ひとりの先生が自己紹介で、「私は猫が好き。日本の『猫の島』に行ってみたい。」と。
えっ?猫の島? そんなのあったっけ?フィリピン人が知ってるのに??
私が知らないと言うと、Skype上で、参考となるURLを送ってきました。
読むと、「宮城県石巻市」・・・
「ここは、地震で大きな被害を受けた地域ですよ」 (←ってほど、うまく英語で言えてないけど)
と言うと、向こうはそれを知らなかったようす。
「心配だね」くらいでレッスン中はこの話題を切り上げましたが、終わってから気になって調べてみました。
たしかに「猫の島」、ありました。
石巻市の田代島っていうところです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%BB%A3%E5%B3%B6
(引用開始)
田代島(たしろじま)は、三陸海岸南端を構成する牡鹿半島の先端近く、宮城県・仙台湾(石巻湾)に浮かぶ有人島の1つ。石巻市に属する。「ひょっこりひょうたん島」のモデルと言われている。近年は「ネコの島」として知られる。
島民の多くは漁師、あるいはその家族である。大泊港(第1種漁港)と仁斗田港(第2種漁港)の間、島のほぼ中央に猫神社があり、島の漁師にとって大漁の守護神である「猫神様」が祀られている。そのため、猫がとても大事にされ、島内で自然繁殖しており、既に島民よりも個体数が上回っている。
(引用終わり)
そして下のほうに、
テレビ番組
・『猫はこたつで丸くなる?猫島の島民に支えられた大実験』(テレビ朝日「シルシルミシル」)
2011年3月9日放送。
と。
あ、これ見てた!下らない実験(←大好きです:笑)。
ここの島だったんですね。
しかも、放送は地震の2日前だったんだ。
ますます、地震・津波の影響がどうなったのか気になりました。
で、さらに調べてたら、アップされたばかりのタイムリーな記事がありました。
http://www.news-postseven.com/archives/20110702_24318.html
(引用開始)
3月11日、宮城・石巻港の南東約15kmに位置する田代島1 件、通称“猫島”と呼ばれる小さな島で驚くべき光景が見られた。
震度6弱を記録し、死者・行方不明者が5800人を超えた石巻市。立て続けに襲った巨大津波は“猫島”の防潮堤を乗り越えて入り江の集落へ流れ込んだ。約70人の島民が高台へ逃げる中、猫たちも一斉に走り出したのだ。
「猫たちは建物に逃げ込んだり、急な傾斜を駆け上って行った。中には、子猫をくわえて懸命に走る親猫の姿もあった」(島民の一人)
半農半漁で島民が暮らしてきた田代島1 件では元々、猫はネズミ除けのために飼われてきたが、いつしか島の大漁を祈願する守護神として祀られるようになった。そんな猫の数は100匹あまり。島民より猫が多い島として5年ほど前から田代島は“猫島”として知られるようになり、多くの観光客が訪れるようになった。
そんなのどかな島を襲った悲劇─―。人的被害こそ行方不明者1名に留まったが、地盤は約130cm沈下し港は冠水、沿岸部の家屋や島の主産業であった牡蠣の養殖施設は壊滅的な打撃を受けた。
「牡蠣ができない、魚を獲ろうにも船や網が流された、漁港の施設が壊れたままという惨状」(別の島民)
電気は電源車により確保されるようになったが、3か月以上経った現在も水道は利用できない。本土側の縁故を頼って島を去る人たちも現われている。猫たちの姿も震災直後、ほとんど見られなくなっていたのだが、1か月ほど経過した頃から、港や集落でその姿がようやく目立つようになった。
「その後も復興作業が進むにつれ、一匹また一匹と猫が戻ってくる。しかし、どうやって生き延びたのか。島にはカエルやヘビはいるが、そんなものを食べてしのいだとは思えない。でも愛らしい姿が見られて心が温かくなった」(前出の島民)
田代島では懸命な復興作業が続けられているのだが、島の再生を猫の“神通力”にあやかろうというプロジェクトが6月初めに発足した。その名も「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」。全国の愛猫家から1口1万円の寄金を募り、牡蠣養殖の再生に使おうというもの。謝礼としてオリジナル猫グッズなどが発送されるほか、牡蠣棚が再生した際には、返礼として牡蠣を送ろうというのだ。
「東北には『結を貸す、借りる』という言葉があります。あらゆる関係を超えて協力し合う。猫に手を借りるということに引け目はあるが若い漁師の将来もある。今は猫の手に結を借りる心境でしょうか」(ベテラン漁師)
島の守護神と崇められ、島を有名にした猫たち。島民の危機に“長靴をはいた猫”と見事なれるだろうか。
撮影■いたがき秋良 取材■阿部正人
※週刊ポスト2011年7月8日号
(引用終わり)
そして、「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」のサイトはこちら。
http://nyanpro.com/
(引用開始)

田代島にゃんこザプロジェクトとは?
田代島にゃんこザプロジェクトとは、この度の東日本大震災の津波の影響により、漁業、観光資源に大打撃を受けた、猫島で知られる宮城県石巻市田代島の復興を目的とした、地元でかき養殖に携わる漁師が立ち上げた一口支援基金の事です。
漁業と観光による収入源が完全に絶たれた現在、島は資金不足の為に、漁船、漁具や養殖カキ棚など漁業に必要となるものを購入できる状況には至っておらず、今後も窮地には変わりません。漁業と観光施設復興の為に島民一同尽力しておりますが、島民の8割が高齢者、過疎地、限界集落、離島という条件も重なり、調査の結果、最低でも設備、漁業、かき養殖の復興までには3~5年要す事がわかりました。島民らでは解決できない、この島の窮地をなんとか皆様に助けていただけないものかと悩んだ末、島のシンボルである猫にあやかり、この一口支援基金にゃんこ・ザ・プロジェクトを立ち上げるに至った次第です。
支援基金にお申し込み頂いた方々には、田代島特産島かきや猫ストラップ、田代島オリジナル猫ポーチといった、猫グッズなどを謝礼としてご郵送させていただきます。また島かきにつきましては、養殖棚が修復しかきが育成してからの発送となりますのでおそよ4~5年後となりますことをご了承ください。一日でも早い復興を目指して、田代島は頑張ります!
(引用終わり)
支援の詳細はこうなっています。
http://nyanpro.com/concept_3.html
(引用開始)
一口は1万円です。支援頂いた全ては島の復興に宛てがうお金となります。
人様から、タダでもらう訳にはいかないので、田代島ならではの、謝礼を考えました。
まず牡蠣ですが、これは育成まで5年ほどかかります。
勿論牡蠣が育成してからの発送なので、時間はかかりますが最高の田代の牡蠣を剥き身1kg約50個ほど送ります。
牡蠣はオーナ制度ということになります。
また、牡蠣が育成した時には、希望者の方には、島で牡蠣剥き体験などもオーナー様には行って頂きたいと思います。
田代島の自然豊かな環境を直に見てほしいという願いもあります。
他の謝礼の品ですが、猫ストラップのお守りです。
魔除けと、福を招く開運お守りです。これも島でしか入手できません。
最後に、猫の手形がワンポイントデザインされた簡易防水ポーチ。
携帯電話やタバコや小物が仕舞える、便利なポーチです。
この牡蠣を含めた3点を、支援いただいた皆様に、ほんの気持ちですが送らせていただきます。
お守りやポーチは3ヶ月~数年で発送致しますので、こちらはさほどお時間はとらせません。
(引用終わり)
牡蠣1kgが送られるといっても、一口一万円とはちょっと高いなぁと、皆さん思われることでしょう。
私も思いました。
で調べてみたらFAQのところにこんなことが書かれていました。
http://nyanpro.com/faq.html
(引用開始)
Q. 3000円とか1000円の枠を作ってみてはどうですか?
A. 3000円または1000円のお話はかなりの数のメールを頂いており、現在プロジェクトメンバーで協議中でございます。
現段階では、実現する方向です。準備できるまで今しばらくお待ち下さい。
(引用終わり)
やっぱり皆さん考ることは同じですね。
1000円一口とかにして、小さくていいから記念になる猫ストラップでも送ることにしたら、原価・送料・手数料入れても、十分に500円以上は使えるお金として残ることでしょう。
センスのいい可愛いデザインのものだったら、全国から応募がぐっと増えると思いますねぇ。
そうしたら、うちの子供たちもお年玉の残っているお金で応募させようかともと思います。ネコ好きだし。
ホームページのセンスはかなりいいので、うまく実現できそうな気がします。
田代町(だけでなく、東北全体)の復興を期待しています。
応援しましょう!