福島第一原発 福島県内の小中学校等の放射線量マップ | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発について、東京電力が17日午後、原発を安定化させ、放射性物質の外部への放出を抑えるという事故の収束に向けた今後の工程表を発表しました。
・・・が、私がまだしっかり読みきれていないので、この件は明日以降にさせていただきます。

今日は、以前に紹介した福島第一原発関連データをまとめれているサイト http://atmc.jp/ で、新たに「福島県内の小中学校等の放射線量マップ」が追加されましたので紹介しておきます。
おきます。

http://atmc.jp/school/

福島災害本部が公表している福島県内の小中学校の放射線量のデータを、Googleの地図上に表示できるようにされたもののようです。位置と放射線量の関係がわかりやすいです。

単位は マイクロシーベルト/時 です。

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ここで数字は地上1cmの値です。

この図で見る限り、福島第一原発の比較的近くの川内村、田村市(0.5~1.7μSv/h)よりも、郡山市、二本松市、そして福島市で、放射線量が、高いところで6μSv/h以上と、ずっと高くなっています。

(ただし、浪江町、川俣町、飯舘村(10程度が多く最大30μSv/h)については、4/5のデータはありますが4/7はありません。)

距離的に遠いにも関わらず福島市などの放射線量がなぜ高いのかですが、この辺りは盆地であり、放射能を持ったホコリがこの地域に入ってたまりやすいのではないかと考えます。

さて、4/11の私のブログで、文部科学省が、校庭など、幼稚園や学校の屋外で子供が活動する際の放射線量の基準を年間1mSvから20mSvに上げる方針との情報について書きました。
http://ameblo.jp/tomamx/entry-10858402969.html

計算の基準がわかりませんが、例えば、

・子どもたちが学校に行く日数を ざっと200日/年
・校庭での活動を 2h/日

と仮定すると、年間 20mSvになるのは、20,000/2/200 = 50 μSv/h
この仮定だと、大部分の学校を使用していいことになります。

一方、もともとの基準である、年間 1mSv では、1,000/2/200 = 2.5 μSv/h
郡山市、二本松市、福島市といった都市部の学校はほとんど使えないことになります。

(計算の前提は私が勝手に想像したものですので、この数字はその程度の精度であることは注意ください。
 さらに、学校活動以外でも被曝は起きることはこの計算では考慮していませんが、もちろんそれも大切なことです。)

そうなると、子どもを持つ親は引越しを余儀なくされ、大きな混乱を招くことでしょう。
とは言え、被曝による健康被害が出てしまうことはもちろん許せないことです。


さらには、これは学校等での測定値ですが、校庭に限らず近隣の町は同等の放射線量のはずであり、
 放射線量(μSv/h)×365(日/年)×外に出ている平均時間(h/日)/1000(μSv/mSv)
で、年間の被曝量がわかります。

現在の一般人の年間許容被曝量である1mSvと比較すると、都市部では簡単にこの値を超えてしまいそうです。

福島県内の方はもう当然実行されていると思いますが、被曝を防ぐための対策は必須のようです。


マスコミでは(というほど十分チェックしていませんが)、福島原発と避難地域である飯舘村等、そして野菜産地や漁港の話題は出てきますが、福島市や郡山市のことはあまり取り上げられていないのではないかと思います。

こういった地域にお住まいの方も、たいへんなご心配・ご苦労をされていることを改めて認識しました。
お見舞い申し上げます。