昨日、福島第一原発で、2号機建屋外の「トレンチ」に溜まっている水が1000mSv/h以上の強い放射線が計測されました。
1号機と3号機でも同様に水が溜まっているようで、ただ、1号機の水は0.4mSv/hだと。
この水をどうやって処分するか、対処方法が問題です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110329/t10014959781000.html
放射性物質を含む水の外部への漏えいを防ぎながら、冷却効果を損なわないよう注水の量を調整する作業について、経済産業省の原子力安全・保安院の西山英彦審議官は28日夜の記者会見で「安定的な冷却のため、十分な水を入れる一方で、あふれないよう量を抑えるという2つの矛盾することを両立させなくてはならない」と述べ、難しい対応を迫られるという見方を示しました。
どう処分するのか、そもそも作業員が近づけるのか、冷却は継続できるのか、心配になります。
原子炉に大量の放水をしていた時点で、排水の量とその行き先は考えていたのでしょうか?
初めから海に流してしまうつもりだったのでは。あるいは、なーんにも考えてなかったのか?
しかし、今度は2号機で重大問題。
3/23に、「1号機が最も危険」とわざわざ指摘した人は、原子力安全委員会の斑目春樹委員長。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110324-OYT1T00335.htm
責任ある立場の人が、どれだけの見識を持って1号機が最も危険と発言したのか、聞いてみたい。
この人が、枝野幸男官房長官の家庭教師だそうです。ちょっと古い記事ですが。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110325dde003040006000c.html
枝野さんも、これでは判断間違いますね。即刻、クビにすべきじゃないですか?
また、敷地内の土壌からプルトニウムが検出されました。
微量とは言え、核燃料に由来する種類であり、枝野官房長官は、
「燃料棒が一定程度溶融したことを裏付けるもので、大変深刻な事態だ」
と発言しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110329/t10014961651000.html
先の情報と合わせて考えると、このプルトニウムは2号機から漏れ出た可能性が高いように思います。
ところで、昨日辺りからこのプルトニウムとMOX燃料との関係を報道するマスコミが増えています。
NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110327/t10014934661000.html
朝日新聞 http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103280560.html
読売新聞 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38763
さすがの事態に、報道規制が緩んできたのでしょうか?
これだけは一歩前進ですが。
ブログには書きませんでしたが、土曜日深夜の「朝まで生テレビ」を見ていたら、プルサーマル発電・MOX燃料の話は一応出ていて、「おっ」とは思いました。(これが、マスコミが報道し始めるきっかけ?)
しかし、プルトニウムは通常のウラン燃料からも出るので、MOX燃料が特別危険なわけではないという発言が出て、それ以上深く突っ込む人もおらず、なんとなくプルサーマル擁護みたいな議論になってしまいました。
さらに、この番組で特に勝間和代の発言がひどかったと、ネット(twitter)でバッシングされていることに気づきました。
勝間和代は、中部電力で原発推進のCMに出ているようです。
テレビ朝日も、原子力村の住人と原発推進擁護者ばかりで番組を作るとは、いただけないですね。
ただ、一方のがちがちの反対論者の方はまともな議論にならない人も多くて、番組として成立しないのかも。
正しい情報で科学的な議論をしてほしいものです。