平内好子さん(61)。定年後、第二の人生にチャレンジするために、語学留学されていたそうです。
asahi.com より。(http://www.asahi.com/special/newzealand/TKY201102260444.html )
平内さんは昨年3月、県立滑川高校の校長を最後に退職。高校教諭として生物を教える一方、ダニの研究者としても知られ、新種を発見したこともあった。 「教科書だけでなく、研究を通じて科学の面白さを教えたい」。研究を始めた約20年前、県生物学会会長の布村昇さん(62)にそう語っていたという。
ダニの採集や観察なら生徒でもできる。「身近な生物から生態系の仕組みを知り、自然環境へと関心を広げてほしい」と言っていたのを布村さんは覚えている。
富山外国語専門学校への入学を決めたのも、海外でのダニの採集調査などに英語を役立てようと考えたからだった。別の高校で同僚だった元教諭の佐伯邦夫さん(73)は「第二の人生で語学にチャレンジする」と言われた。
今回、被災された方はいずれも志の高い方ばかりで、心が痛みます。
さて、今日のニュースステーションで、平内さんが紹介した絵本として『だいじょうぶ だいじょうぶ』が取り上げられていた。
- だいじょうぶ だいじょうぶ (ちいさな絵童話りとる)/いとう ひろし
- ¥1,050
- Amazon.co.jp
ぼくが今よりもずっと赤ちゃんに近く、おじいちゃんが今よりずっと元気だったころ、ぼくとおじいちゃんは毎日のように散歩を楽しんでいました。僕が 少し大きくなって、困ったことや怖いことに出会うたび、おじいちゃんはぼくの手を握り、おまじないのようにつぶやくのでした。「だいじょうぶ だいじょう ぶ。」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と、いつもボクを見守ってくれたおじいちゃん。
そして最後、ボクがおじいちゃんに・・・。
心が温かくなり、最後はほろっとさせられる絵本です。
このような絵本を選ばれた平内さんは、さぞ生徒にやさしい校長先生だったんじゃないか、と想像します。
本日、新たな生存者がいる可能性はないとして救助活動を打ち切ったと報道されていました。
ご冥福をお祈りします。