使っていた外付けハードディスクがいっぱいになってきたので、少し前に新しく購入した。
自宅を新築して家にLANをはりめぐらしたばかりで、せっかくなのでネットワーク対応型のハードディスク(NAS)にした。これで、どの部屋からでもファイルを共有できる。
今度買ったのは、
アイ・オー・データ機器 HDL-C1.5/EC
設定も難しくなく、すぐに問題なく使えた。
買ったのは楽天のお店で、価格は税込で13,980円だった。今見たら、もう少し高い。いい買い物をしたかも。
今回の容量は1.5TB(テラバイト)。今まで使ってたのが100GB(ギガバイト)なので、これで15倍になったことになる。
ハードディスクの大容量化と価格の低下は、ほんとにすごすぎる。
20年前頃か、100MB(メガバイト)のHDDが10万円を切って「安くなったなー」と思って買ったのを記憶している。今となっては信じられないような小さい容量だけど、当時は動画どころか、写真のようなフルカラーの画像さえ扱わなかったので、この程度で十分に使えた。
1.5TBは、1,500,000,000,000 バイト
100MBは、 1,000,000 バイト
であり※、容量は20年前と比べて150万倍!しかも価格が15/100なので、1バイト当たりの値段はこの20年で、1,000万分の1になったということ。こりゃー、すごいことだ!
(※コンピュータの世界では2の累乗を使うので、厳密には少しずれがある…なんてことは無視!)
ところで・・・、
「キロ」「メガ」「ギガ」「テラ」はそれぞれ、1,000倍になっていくことを表す。
難しい言葉で「SI接頭辞」と呼ぶ。SIは「国際単位系」。
エンジニアリングの世界では、単位はきわめて重要な、基本中の基本。
大学の学部(工学部)で最初の技術教育は、このような単位の授業だった。
でもせいぜい「ギガ」までで、「テラ」などというものを使うことがあるとは思わなかった。
一方の小さくなっていく方は、1,000分の1ごとに「ミリ」「マイクロ」「ナノ」「ピコ」「フェムト」。
「ナノテクノロジー」という言葉は一般的になった。あとはコンデンサの容量で「ピコファラッド」、光の周波数で「フェムト秒」を使う、くらいか。
英語では、1,000倍ごとに
thousand, million, billion
と言葉(数詞)が切り替わる。
例えば、123,456,000 は、
one hundred and twenty-three million, four hundred and fifty-six thousand
つまり、
(百二十三) 百万、(四百五十六) 千
となる。
SI接頭辞はこれに対応しているし、位取りのコンマの付け方も同様である。
これに対して、日本を含む漢字文化圏では、ご存じの通り、
万、億、兆、京、
と、10,000倍ごとに数詞が切り替わる。
例えば、123,456,780,000 は
(千二百三十四)億 (五千六百七十八)万
となる。だから、SI接頭辞も位取りの付け方も、非常にわかりにくい。
仕事でもいまだにすぐに数字がつかめなくて、苦労する。
もし同じ数を、
123,456,780,000 ではなく、 1234,5678,0000
と4桁ごとにコンマを打って書いてみると、どれだけ日本人にとってわかりやすいか!
昔、そんな主張もあったが根付かなかったらしい……。
ちなみに、日本や英米では小数点にピリオド、位取りにコンマを使うが、フランスなど非英語圏では全く逆に、小数点にコンマ、位取りにピリオドを使う。実際にフランス人の書いた文書を読んだときは、すごーく違和感があった。
とんでもない間違いが起りそうなもんだけど、大丈夫なのかなぁ???
さて、最後に、日本語における、すごーく大きい数字とすごーく小さい数字について。
大きくなっていく方は、"万"以降は1万倍ごとで、
一、十、百、千、万、億、兆、京、……、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)
一方の小さくなっていく方は、1/10ごとで、
一、分、厘、毛、糸、……、刹那(せつな)、六徳(りっとく)、虚空(こくう)、清浄(しょうじょう)、阿頼耶(あらや)、阿摩羅(あまら)、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
となっているらしい。仏教用語が出てきて、なんだかありがたい。
(しかし、自分のブログでは、どんな話題でもなぜか仏教に関係してくることが多いなぁー。実はうちの宗教は仏教じゃないんだけど:笑)
で、NHK教育の番組「にほんごであそぼ」で、これを歌にしてしまった曲があると娘に教えてもらった。
YouTubeで探してみたら、確かに発見。
先に紹介した「スイヘイリーベ」に引き続き、NHK恐るべし!