GeneXus15における構造の業務追随 | エーフラット・ジャパンの作らない開発G#

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自動生成開発ツールGeneXusを使った「作らない開発」に関するブログ

GeneXus15がついに日本デビューしました。

Evolution○○ではない久々の「メジャーバージョンアップ」ということで盛り上がっておりますが、

それにふさわしい機能がGX15の目玉として実装されています。

「ダイナミックトランザクション」です。

一言でいうと、GXのIDEからDBMSにCreate Viewができる、ということですが、その言葉から想像する

よりかなりすごく、「作らない開発」をまた一歩前進させる可能性があるのです。

つまり、今までの「作らない開発」においては、「異なる構造を一つのユーザービューから発生させる」

ことが苦手でした。

いや、そういうものであると認識していたので、苦手だと考えたこともありませんでした。

例えば、日々の営業実績登録という作業によってそのトランザクションデータと月次集計データを

発生させる場合、何度も書いてきましたが、今まではバッチ処理によって二つの構造に振り分ける

ことを推奨していました。

作らない開発ではない従来型開発手法で考えるなら、「集計画面」のほうはWebPanelとプロシージャ、

場合によってはSDTを使用し、一からプログラミングして実現していたかもしれません。

それが、「ダイナミックトランザクション」を活用すると、トランザクションオブジェクトからCreate Viewを

行ってビューテーブルを作ることができるので、バッチまでもなくすことが可能になるのです。

とはいえ、あまりに自由にCreate Viewをしすぎると、ビューテーブル専用の項目属性名の種類が

増えすぎて管理が難しくなったり、ビューテーブル自体が複雑すぎてパフォーマンスの低下を招いたり

といったことが予想できるため、使い方のガイドラインを決めておく必要があるでしょう。

ちょうど、自由に何でもできすぎるようになってしまった最近のWork With Plusと同様です。