こんばんは!!!
グリム童話久しぶりに読み始めて、
一話一話ゆっくり噛み締めて読んでいったら面白いかもと思ったので、そうすることにしました。
さて、岩波文庫版のグリム童話1巻の第一話はこれです!
『蛙の王さま 鉄のハインリヒ』
お姫様がおりました。
いっぱい姫がいる中で、一番目を引きます。太陽すらも彼女を美しいと思っています。
姫が泉のそばでまりで遊んでいたらそれを落としてしまいました。
泉は深いため、そう簡単に見つかりません。
おいおい泣いていたら泉から蛙が出てきて、こんなことを言います。
「拾ってきてあげるから仲良くして」
姫はすぐにOKを出しますが、こんな蛙が陸に上がってこれるわけないし、まりをもらったらとっとと帰ろうと思っていました。
蛙は約束を聞き届け、まりを拾ってきます。
姫はまりをもらった途端蛙を置いて走って家に帰ります。笑
城でゆっくりご飯を食べていると蛙がやってきました。
父に経緯を話すと、約束は守れと言われたので、キモいと思いながら蛙を城に入れました。
食事のあと蛙は一緒に寝たいと言ったので、姫は嫌々連れて行きますが、とうとう腹が立って蛙を壁にたたきつけます。笑
すると蛙が王子に変わっておりました。
王子は魔法をかけられていたのです。
王子は姫の父親に気に入られ、姫と王子は結ばれます。
王子にはハインリヒという忠臣がおり、彼は王子のいなくなった悲しさから、胸が張り裂けないように胸に留め具を三本つけておりましたが、
姫を連れて王子と国へ帰る時、その留め具がバチーンバチーンと弾けていきました。
という話。
王子。
なんでお前その姫と結婚したんや。
蛙を見て気持ち悪いと思ってたし、約束破るし、挙げ句の果てには壁に叩きつけたのよ?笑笑笑
姫の取り柄は家柄と外見だけ。
王子は蛙だったので外見は醜かったが、中身は誠実。
泉であることも何か意味あるんですかね?
川とか池じゃなくて、深い泉ってのは、王子の心の清らかさや誠実さの深さを象徴してたんでしょうか。
それにしても姫が上手くいってるのなんか嫌だな〜笑
確かに姫のおかげで呪いは解けたかもしれないけど、壁に投げつけられてるんだぞ?笑
動物虐待ですやん。
なんか蛙として叩きつけられて、ふと見たら王子が横たわってたシーンは、口から少し血を垂らして、少し「く」の字になった状態で体をピクピクさせてる王子が思い浮かんで、不憫だけどちょっと笑ってしまいました。
姫は性格悪いけど、父親の言いつけを守ったことでギリギリ幸せの道を辿れたので、
親の言うことは聞いとくもんだ!ってのと、
守る気もない約束は自分の首を締めるだけだ!ということを学べばよかったのか?
うーん🧐
最後に忠臣ハインリヒってのが出てきますが、
この人なんで出てきたんだろう。
姫には忠臣とかそんな人いなさそうだったので、王子の人柄を強調するような存在ともとれます。
逆に言えば、姫が実は孤独であったことを最後に浮き彫りにしたとも考えられます。
そういえばまりで遊んでいる時も一人だったな……。
あっ、母親も登場してない。
性格が曲がったのは愛情不足?
そう考えると姫も少しかわいそうに思えますね。
すると王子は、この姫の境遇もわかった上で数ある姫さまの中から選んだというのでしょうか?
それはイケメンすぎる。
最後王子と姫がどうなったか書かれていませんが、姫は心から安心して笑っているかもしれませんね。
もしくはその曲がった性格のまま、鬼嫁として王子を苦しめ続けるかもしれません笑
王子は多分壁にぶつけられた時に強く頭を打ったに違いない。
じゃなけりゃあんな姫と結婚しませんて。笑
あっ!
本当は王子は身分こそ王子だけど貧乏で、姫の財産を狙ってたとか!
魔女に呪いをかけられたのも貧乏と関係ある?
えっ、じゃあ姫を担保にして王子は悠々自適の生活を送ることで、壁にぶつけられたりしたことも許しているのか?
うわぁ、そんな童話嫌だぁ……。
なんか民間信仰で蛙を崇めてる国とか民族とかあるみたいなので、そういう人たちが聞いたら、蛙は幸福を招く生き物だと思って大事にするんでしょうね。姫が何をしたかとかは置いといて笑
見る人の境遇によって話の捉え方は変わりますな。
というわけで、今回僕がこの話から得た教訓はこちらです!
「腹が立ったら壁に叩きつけよう!そうすれば、思いもよらぬ結果が君を待っているよ!」
to be continued...