火事場のくそ力は無い
火事場のくそ力は無い
人間は、今ある力をセーブして、生きています。
で、火事場のくそ力、現代で言う本気ですが、それはありません。
いや、正確に言うと、あるのですが、それは今ある力まで、なのです。
火事場のくそ力の由来は、家が火事になったらタンスでも持ち上げられる、ということなのですが、
それは農作業をしていた、という大前提がある、のです。
現代で言うと、本気を出せばタンスでも持ち上げられる、ということですが、
それは100%の力が出るだけであって、120%の力が出る訳ではない、のです。
普段は体が壊れてしまうので、50%の力しか出ないものを火事場は100%出るだけであって、要は当人の持ってる力がフルに発揮されるだけ、なのです。
これと、現代人の言う本気を出せば(自分以上の力が出る)は全然違って、そんなの出ない、のです。
特に、農作業もしてないのですから、昔以上に出ない、のです。
すなわち、
火事場のくそ力は無い
のです。
老人が、火事になっても何の力も出ない、のと同じ、なのです。
いや、出るには出るのですが、当人のパワーは超えない、のです。
ですから、現代人の言う本気みたいなのは出ない、のです。
何と言うか、運動会で本気を出すお父さん、みたいなことになる、のです。
弱った体は、その弱った体のフルパワーが出るだけ、なのです。
普段は、その力を出すと骨が折れたり関節を痛めたりするので、フルパワーが出ないようにしてあり、火事場はそのフルパワーが出るだけ、なのです。
つまり、現代人の言う本気みたいなのは出ない、のです。
普通に、アニメ、漫画の見過ぎ、なのです。
眠っていた才能が目覚めることもないし、スーパーモチベーションが出ることもないし、人が変わることもない、のです。
自分が軽自動車だとすると、軽自動車に搭載されてないパワーや機能は出て来ない、のです。
理由は、無いから、なのです。
本気出しても、無いから、なのです。
火事場でも、無いから、なのです。
本気出して財布を開けても、
無いものは、無い、のです。