言葉の世界を抜けて
言葉の世界を抜けて
あなたに向けて誰かが何かを叫んでいます。
「¥$#6+4〆|54÷°☆!!」
で、あなたは何を言っているのかを理解してから動こうとして、後ろから来る車に轢かれて半身不随になりました。
これ、現代人に如何にも起こりそうな話ではないですか。
で、これから言う話は解らない人には解らないのですが、アメリカの映画を字幕や吹き替え無しで見ようと、英語を理解してから見ようとする人が後を経たないのですが、これは全く逆で、
アメリカの映画を字幕や吹き替え無しで何回も観るから、解るようになる、のです。
水泳で言うと、水泳を完璧に理解してから泳ぐのではなく、何も理解してなくても、水に入ってもがくから泳げるようになる、のです。
で、ここで言う話が、解らない人には解らないのは、こっちには解っている、のです。
今のようなペーパーテストでは、このように根本的に使えない人が出来上がる、のです。
状況判断ではなく、言葉の判断をしようとする、のです。
女性が、「この鈍臭い男、殺したろうか」と思うのも、それ、なのです。
まー、嘘を平気でつく自分を一生、棚の上に置く女性も相当どうかしていますが、女性が、男性の状況判断能力をはかる、というのも、もっともなのです。
仮に、女性が、
「¥$#6+4〆|54÷°☆!!」なんて叫ばれたら、
きゃー!! なのです。
逃げる、のです。
それは、状況を見ているから、なのです。
で、それが本当は正しいのです。
女性が外国語の習得が得意なのも、
外国の映画を字幕や吹き替え無しで何回も観て、学ぶから、なのです。
言葉は、その次にあるもの、なのです。
車に轢かれそうなあなたで言うと、
まず車に轢かれそうな状況があって、
それを見た外国人が、外国語で、
「¥$#6+4〆|54÷°☆!!」と叫んで、
それを聞いたあなたは、馬鹿みたいに言葉だけ理解しようとして、車に轢かれて半身不随になったあげくに、馬鹿な自分のせいではなく、他人のせい、なのです。
英語で言うと、理解してから映画(状況)を見ようとして、理解する前に死ぬ、のです。
水泳で言うと、理解してから泳ごうとして、泳ぐ前に理解出来ることなんてなく、理解出来ず死ぬ、のです。
で、その間に、外国に飛び込んだ彼女は英語を話せるようになって、プールに飛び込んだ彼女は泳げるようになって、かたや頭でっかち馬鹿男は、どちらも出来ずに頭だけ固くなって、死ぬ、のです。
これ、割と誇張ではなく、現実そのまんまではないですか。
そもそも言葉は、現実の状況を記述した二次的なもの、であり、それより重要な現実(一次)を軽視したのですから、馬鹿過ぎる、のです。
刑事ドラマで言うと、人々の言う言葉だけを頼りに、監視カメラを一切見ずに犯人を決めたようなもの、なのです。
あなただって、そんな刑事を見たら、誇張ではなく馬鹿過ぎると思うのです。