How to sound smart(凄そうに聞かせる方法) | プラクティス

How to sound smart(凄そうに聞かせる方法)

「How to sound smart」(凄そうに聞かせる方法)

今日、たまたま電気屋で流れていたテレビを見たら、茂木なんたらという学者が、間違い探しが脳に良い的なことを言っていて、呆れました。

学者まで、お金に目が眩んで、この体たらく。

だったら、頭が悪い学生に間違い探しさせとけよ、と言う話です。

質が悪いのは、この学者も、間違い探しが脳に良いなんて、本当は思ってないのです。

その証拠に、決して学会には発表しません。

学会には学会用のことを話して、人気やお金稼ぎには、テレビを見るような人が出来そうで、喜びそうなことを言っておだてて、集めたお金は脱税してでも貯める、という訳です。

この手法は、イケメンシェフの何たらも良くする手法で、コンビニのグルメで、決して自分の店では出さないようなレベルでも大げさに褒めるのと同じです。

ただ、シェフなら良いのです。シェフの個人的な意見ですから。

しかし、学者は頂けません。何故なら、学者という立場を利用することで、それがさも真実であると、信じ込んでしまう人が大量に出るから、です。

現在では、テレビ局が予算がないので、文化人枠で出てくれる本の著者が求められていて、その中でも番組の趣旨にそった行動をしてくれる人は、簡単にテレビに出られます。

理由は、芸人と比べてもギャラが1/10以下で済むこと。具体的には1万円から3万円。

本のベストセラー作家なら、そのファンが見てくれて、視聴率が稼げるから、です。


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もし、受験生が、間違い探しをやって、やって、やりまくったら、どうなるでしょう。

頭がどんどん良くなって天才になるでしょうか。

同じ時間、真面目に勉強する生徒に比べて、何がどう良くなったと言えるのでしょう。

むしろ、馬鹿になってませんか。少なくとも成績は落ちるでしょう。


この類いのことは、ありとあらゆるもので、言えます。

数独でも、クロスワードパズルでも、間違い探しでも、α波でも、速読でも、速聴でも、気功でも、何たら勉強法などでも、です。

それによって、関係ないところへ、貢いでいるのです。

そして、この手のシェフや学者の「自己実現」を達成されるために、貴重な人生の時間とお金を使わされてしまいます。

しかし、これは、目的がなく暇つぶしをしたいけど、どうせするなら何か良さそうなことをしたい、という層を喜ばせたい側と、喜びたい側の共依存が見事に成り立っているので、お互いさまなのです。

何と言うか、オロナミンCが体に良いと喜んで飲む感じ、です。

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そりゃ~、オロナミンCは、体に良いんでしょう。

しかし、もっと体に良いものは、もっと沢山、いくらでもあるのです。

それなのに、オロナミンCは体に良いからどんどん飲みましょう的なことを栄養学の学者が言うのは、どうか、と思いませんか。

実際に、そんなことを言う栄養学の学者は居ないでしょうが、こと脳とか教育とか頭を良くする的なことになると、いっくらでも居るのです。

で、「そうか!オロナミンCを飲めば良いんだ!」と、脳に良いと言っていたオロナミンC的なものを脳に入れて、良くなったような気になっているだけで、全然良くなってないのです。


この話は、極端に聞こえるかもしれませんが、たとえば、魚に含まれる成分のDHAが頭を良くするというデータは、全てねつ造で、漁業業界が売り上げを上げんとするデマだったというのが、確かな研究機関によって、世界に発表されています。


・DHAと頭脳の関係|一般社団法人 日本植物油協会
http://www.oil.or.jp/kiso/eiyou/eiyou03_01.html
「『DHAで頭が良くなる』という説がありますが、これは「不足すれば脳の活動は低下するが、補給すれば元に回復する」ことです。すなわち「持って生まれた知能レベルはDHAの投与で良くなるのではない」ということです。」


でも、今でさえ、デマを信じて、これは頭に良いと思って食べている、現代版、鰯の頭にも信心をしている信者は、少なくないのです。

なぜ信者が生まれたか。

それは、今回の学者のように、テレビのお抱えの学者の発言のお陰でしょう。


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世間を見ていると、

女性は、体を動かさずに、痩せようとしますし、

男性は、脳を使わずに、頭を良くしようとします。


世間では、体に良い食べ物とか、食育とか、脳に良い食べ物とか、脳トレとか、入れるだけのお手軽な方法に終始しています。


しかし、現実を良く見れば、牛乳を飲む人より、牛乳を配達している人の方が、健康的なのです。

理由は簡単で、体を動かしているから、です。

体をろくに動かさない人に、最高に良い栄養素を与えても、健康にはならないのです。

同じように、

脳をろくに動かさない人に、最高に良い知識を与えても、頭は良くならないのです。


それなのに、テレビは、飲むだけで効く、見るだけで頭が良くなるというデマをお金を得るために、次から次へと、繰り出します。

そして、テレビを見る層は、何度も、何度も、騙されるのです。

いや、騙されたいのです。

何故なら、体を動かさずに、痩せたい、脳を使わずに、頭を良くしたいというような怠け欲を意地でも叶えて欲しいからです。

その「我欲の炎が消えるまでは、現実が見えない」のです。


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昨今のテレビで行っていることは、これと同じ。

・「How to sound smart」(凄そうに聞かせる方法)

(この動画自体は、とても面白いです。)

様々なテクニックを使って、スゴそうに聞こえますが、3日経ったら何も思い出せないほど、何もありません。

それどころか、スポンサーの金儲けや、そのご用聞きの学者による、いかにもスゴそうなデマを教えられる始末です。

逆に言えば、脳を停止させたい、怠けたい、馬鹿になりたい場合は、ギャンブルやゲームと並んで、うってつけのデバイスとなるでしょう

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