おねえさんに教えてあげたい… | プラクティス

おねえさんに教えてあげたい…

・『フカシギの数え方』 おねえさんといっしょ! みんなで数えてみよう!



「おねえさんに教えてあげたい…」


ペタしてね

超高速グラフ列挙アルゴリズム-〈フカシギの数え方〉が拓く,組合せ問題への新アプローチ-/森北出版

¥3,456
Amazon.co.jp


・解説

1×1の四角形の線上を行くルートは、2通り。

2×2の四角形の線上を行くルートは、12通り。

4×4の四角形の線上を行くルートは、8512通り。

同じ線を通ってはいけないという条件で、これだけの通りがあります。


ここから何が解るかというと、現実には「道はいくらでもある」ということです。


しかし、人間はそのうちのごく少数の「いくつかしか道がない」と思っています。

また、一番良いルートで行こうと、全てのルートを計算しようとして、動けなくなっている人が沢山いるのは、こういう訳です。

現代のスーパーコンピューターを使って、9×9の四角形のルート数をバカ正直に調べると、およそ6年半もかかります。

現実は、単純な距離だけではなく、お金や時間、行きやすさや、景色、混雑など、他にも様々な要素が絡み合いますから、それらの中のベストじゃないと動かないと決めたら、身動きがとれなくなってしまいます。


「おねえさんに教えてあげたい…」ではありませんが、こういうことを教えてあげたい人は、世の中に沢山います。


教えてあげたいものは、考え方、コンピューターの世界では、アルゴリズムと言います。

そのアルゴリズムを使えば、ごく短期間で答えにたどり着くことが出来ます。

しかし、そもそもの考え方がない、あるいは間違っていると、たった4×4の四角形でさえ道は8512通りもあるのに、「1つか、2つしか道がない」と思い込むか、道が見えたら見えたで「道が多すぎて選べない」という風になってしまうのです。

ペタしてね