「作業」と「仕事」 | プラクティス

「作業」と「仕事」

「作業」とは、ただやること。

「仕事」とは、「作業」を楽しそうにやること。

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ドラゴンボールというアニメに出てくる界王さまと言う人は、稽古をつける前の試験として、「ダジャレ」を言わせます。

面白いダジャレを言えたら合格で、つまらなかったら不合格。

これは一見、強さとは何の関係も無さそうですが、実は、意外と理にかなっているのです。

何故なら、ピンチの時に、深刻になるか、笑い飛ばせるで、その後の展開が天と地ほどの差が出るから、です。

日本人は、いまだに笑うのを軽視する傾向があり、サッカーの試合などでも外国に先制点を取られると、すぐお通夜のようになります。

お通夜のようなムードになっては、試合に勝ったり、ファンを喜ばせることは、夢のまた夢になってしまいます。

こうしてみてみると、笑い飛ばすセンスというのは、一見、強さとは何の関係も無さそうに見えながら、実はとても重要ということが見えてくるでしょう。


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これは「仕事」の上でも、とても重要です。

たとえば、ディズニーランドのバイトが何故に優秀かと言えば、楽しそうにやっているから、です。

単純に「作業」だけ見れば、他のテーマパークとやっていることに大差はない。

でも、楽しそうにやっているから、「仕事」になっているのです。


多くの人は、自分はお金をもらっているから仕事をしていると勘違いしていますが、そのほとんどが「作業」になっています。

「仕事」とは、「作業」ではないのです。

「仕事」とは、「作業」+「楽しそうにやる」です。


たとえば、サッカー選手で言えば、トレーニングやプレーをするのは「作業」です。

どんなに過酷なトレーニングでも、どんなに必死なプレーをしても、「作業」です。

「仕事」とは、「作業」の上にさらに「楽しそうにやる」ことです。

いわゆる魅せるプレーをしたり、チームを明るくしたりするのが「仕事」です。


このことは、ディズニーランドで働く人と、他のところで働く人を比べてみれば、よくわかるでしょう。


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「そんなことを言ったって、トレーニングやプレー中は、体がしんどくて楽しそうにやる余裕なんて無い」とか言ったり、思ったりするのが、アマチュアで、アマチュアのすることは、「作業」です。

同じ忙しいで言うなら、ディズニーランドで働いているスタッフだって、同じように忙しいのです。

いくら動き回る人でも、サッカー選手より動く人なんて居ないでしょう。

他にも、有名なパティシエは、途方もない数のケーキを美味しく作ります。

忙しくて、必死でやっても1つしか作れないとか言っているアマチュアを尻目に、プロフェッショナルは、同じ時間で、それよりも美味しいものを10個とか20個とか、涼しい顔をして作るのです。

この前者を「作業」、後者を「仕事」と言います。


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「仕事」とは、「作業」+「楽しそうにやる」ですから、「作業」だけしていれば良いという話では、ぜんぜんありません。

これは、自分がお客になってディズニーランドへ行けば、当たり前のことだ感じるでしょう。

無愛想に、つまらなそうに、マニュアルの棒読みで、応対されたら嫌になってしまいます。

何故なら、それは作業的だからです。

自分がお客なら、わかる。

でも、自分が働く側になった途端に、「作業」しかしない人が多く、その「作業」を仕事をしていると勘違いしている人が多いのです。


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ディズニーランドで働く人と、それ以外で働く人には、能力で言えば、そんなに差は無いでしょう。

あると言えば、サービス精神みたいなもので、それが「作業」に上乗せされると「仕事」になるのです。

ですから、スーパーのレジでも、吉野家のバイトでも、「仕事」をすることは出来ます。

「仕事」とは、正社員かどうか、給料か時給かとか、そういう問題ではないのです。

正社員でも作業しかしてない人は沢山いますし、バイトでもディズニーランドのように仕事をしている人は、沢山います。


では、仕事をするには、どうしたら良いのでしょう。

それは、とても簡単です。

楽しそうにやれば良いのです。


そんなの出来ないとか、やりたくないとか、楽しくないのに楽しそうにやるなんて嫌だとか、そういうのは、アマチュアです。

プロフェッショナルは、過酷なトレーニングでも、風邪気味でも、雨が降っても、楽しそうにやるのです。

明石家さんまさんが離婚を控えていた時に、私生活はボロボロだったけれども、TVの前ではお笑いに徹して、顔で笑って心で泣く。これが作業でなく仕事、アマチュアでなくプロフェッショナルと言うものなのです。


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