受け入れて欲しがる大人たち | プラクティス

受け入れて欲しがる大人たち

夢というものは、「その夢に相応しい自分」であることが必要です。

逆に言うと、夢を見ている時点では、「その夢に相応しい自分ではない」ということになります。


しかし、ほとんどの人が望むのは、

その夢に相応しい自分ではないけど、「今のままの自分をそのまま受け入れて欲しい」となります。


これは、早稲田大学が大好きだから、偏差値が50だけど入学させて欲しいと言うようなものです。

単なるいい人や、モテない人がやることは、ものの見事にこれです。

悪い人じゃないから、いい人だから、早稲田大学へ入れて欲しいとラブレターを送っても、送られた大学が困ります。

何故かと言えば、早稲田大学に相応しい人ではない、からです。


同じように、年収を上げたいとか、お金持ちになりたいとか、豊かになりたいとかも同様で、ものすごく普通の頭で考えて、金銭欲や、占いや、スピリチュアルや、ありがとうを唱えて、それで何がどうお客が喜ぶのか、意味不明です。

占いや、スピリチュアルや、ありがとうを唱えて、それで早稲田大学に合格した人が居るでしょうか。


このどちらのケースにしても、その人の言いたい事は、

「今のままの自分をそのまま受け入れて欲しい」となります。


しかし、現実は、偏差値50の人が、早稲田大学に居てもらっちゃ困るし、

仕事の出来ない人が、レベルの高い会社に居てもらっちゃ困るのです。

「好きだから」とか、「金が欲しいから」とか、いくらそう思っても、

早稲田大学は、偏差値が60以上とか、レベルの高い会社はTOEIC800点とか、それに相応しい自分になってもらわないと困るのです。


しかし、我欲に満ちあふれている人は、

「今のままの自分をそのまま受け入れて欲しい」というストーカーのような気持ちが強い。

なので、今のままの自分を受け入れてくれないと、ものの見事に責任転嫁します。

いわく、

「しょせん、いい人では駄目なのか」とか、

「テストの点数で人の価値ははかれないのに」とか、

「どうせ見た目だろ」とか、

「金がない」とか、

「政治が悪い」とか、

「親が悪い」とか、

「景気が悪い」とか、

そういう、ありとあらゆるもののせいにするのです。


今のままの自分を受け入れてくれない、それは受け入れない周りが悪い、という訳です。


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満員電車のような環境でも、

周りがうるさいから、とか、

まとまった時間がとれないから、とか、

ゆっくり座れないから、とか、

そういうことを言わずに、勉強する人がいます。


一方、空調がきいた静かな部屋でも、勉強しない人はいます。

のび太くんなんて、まさにそうでしょう。

ドラえもんと言う世界最高の家庭教師が居るのに、それを豚に真珠にします。

そして、恐ろしいことに、恵まれている人ほど、

今のままの自分を受け入れてくれない(自分の思い通りにならない)、

それは受け入れない周りが悪い、という風に考えるのです。


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