これからのことを考えると辛い? | プラクティス

これからのことを考えると辛い?

「これからのことを考えると辛い」

こう言う人は、たくさん居ます。

大人のみならず、学生にも、たくさん居ます。

その理由は、大きく2つあります。

1つは、今の方が良いから、です。

もう1つは、「考えるから」です。


まず、前者をみてみましょう。

昔は、学生の自由はものすごく制限されていました。

社会人になった方が、お金がもらえて、自由な生活を謳歌できたのです。

お酒も飲めるし、外食できるし、バイクやら車も買えました。

一気に自由が増えたのです。

しかし、今では、立場が逆転して、学生の方が自由で、社会人になると不自由になるという現象が起きてしまいした。

それでは、「学生のままの方が良い」と考えるのも無理はありません。

しかし、この「学生のままの方が良い」は、致命的なある間違いを犯しています。

そして、その間違いに気が付かないまま、辛い一生を終えるのです。


次に、後者の「考えるから」をみてみましょう。

この「考えるから」も「今の方が良いから」と根は一緒で、「今までのままでいたい」と思うから、辛いのです。


では、ここで誰でも不幸になる行動をしてみましょう。

まず、息を吸います。

そして、息を吸います。

さらに、息を吸います。

そして、そのままで居たいと願って、ずっと息を止めてみましょう。


ちゃんとやれば、死ぬほど辛いハズです。


ずっと息を吸っていた状態で居たい。

これが、「これからのことを考えると辛い」という人の状態です。

「今までのままでいたい」という思いが、強すぎるのです。

これをしたら、誰でも不幸になります。

ずっと、学生のまま居たい。

学生のままが良かった。

ずっと、若いままで居たい。

若い頃は良かった。

ずっと、ラブラブのままで居たい。

ラブラブの頃は良かった。

卒業、老化、失恋、離婚、離職、倒産、借金、死別…。

どうにかして、昔の状態に戻れないか。

わたしはどうしたら良いのだろう。

これからのことを考えると辛い。


とまぁ、こういうことです。

自分が不幸なり、マイナスになった時に、この記事を思い出してみてください。

こういう思考ルーチンに陥っているでしょう。


「これからのことを考えると辛い」とは、

「今までのままでいたい」「過去に戻りたい」という自分の願いが実現しないことが苦しいのです。

ですから、そういう不可能なことを望むのを止めた途端に、なおります。

どうせ不可能なのですから、辛いより楽になった方がいいでしょう。

案ずるより産むが易し、です。

効果があるなら良いですが、効果のないことを一所懸命にやることは、骨折り損になって、さらに損をしてしまいます。

それなら、その労力を得になることに向けた方が、得策でしょう。


繰り返しますが、「これからのことを考えると辛い」は、

これからが辛いのではなく、「今までのままでいたい」「過去に戻りたい」、それが実現しないのが辛いのです。

ですから、学生でも「これからのことを考えると辛い」のです。

ものすごく良い先生と仲間に恵まれた高校3年生が、卒業間近になって「これからのことを考えると辛い」と言うのと一緒です。

それは、これからが辛いのではなく、「今までのままでいたい」「過去に戻りたい」、それが実現しないのが辛いのです。


ペタしてね