苦しむ人の特徴

まったく同じ環境、まったく同じ状況で、
苦しむ人と、苦しまない人がいます。
「運勢を悪くする方法」でも言及しましたが、
たとえば、マラソンをイメージしてみてください。
苦しまない人は、次から次へ足を動かします。
苦しむ人は、とにかく止まろうとするのです。
身体的には、前者は苦しくないのか。
そんなことありません。程度の差があっても、苦しいのです。
ただ、「苦しい」とか、「止まりたい」という余計なことを考えないのです。
余計なことを考えないのは、何故でしょうか。
それは、そんなことを考えても早く終わる訳じゃないし、余計なことを考えると脳がさらに酸素を消費して、余計に疲れてしまうことを知っているのです。
早く終わらせたかったら、次から次へ足を動かして、ゴールすることだと知っているのです。
と、言うか、それしかないのです。
ゴールの方から走って来てくれるなんてことは無いのですから。

人生は、山道を登るようなものです。
老いというものがありますから、誰でもそうなのです。
ですから、ずっと上り坂です。
この上り坂を、とても苦しく登る方法があります。
それは、
「もしかしたら、この先は平たんな道になるのではないか」
「もしかすると、この先には下り坂があるかもしれない」
「あの峠をこえたら、一生、休めるかも」
みたいなことを考えることです。
こうすれば、誰でも間違いなく、100%、不幸になれます。
それも、願えば、願うほど、不幸になります。
なぜなら、それは「人は死なない」「人は老いない」のを願うのと一緒だから、です。

運勢が悪い人は、とにかく止まろうとします。
苦しむ人は、とにかく止まろうとします。
で、止まった体で何を考えるかと言うと、
「もしかしたら、この先は平たんな道になるのではないか」(希望的観測)
「もしかすると、この先には下り坂があるかもしれない」(ギャンブル・不労所得)
「あの峠をこえたら、一生、休めるかも」(ピーターパン・シンデレラ 妄想)
みたいなことを考えることです。
ワールドカップの試合時間、90分を、90年にしてみましょうか。
この条件で、前半戦の折り返し、
こういうことを考えたら、どうなるでしょう。
足を止めて、この先の展開は平たんだから大丈夫とか、この先は(今まで1度も決めたことがないのに)ハットトリックするから大丈夫とか、将来は安泰(貯金も根拠もゼロ)とか。
もう、どうにもならないでしょう。
逆もそうで、足を止めて、この先は上り坂だからもう駄目だとか、この先はハットトリックを決められるか、将来は絶望するしかないとか。
これも、もう、どうにもならないでしょう。
プラス思考だか、前向きだか、マイナス思考だか、後ろ向きだか知りませんが、
どちらにせよ、運勢が悪いのです。
なぜ運勢が悪いかと言うと、運ぶ勢いがない。
すなわち、足と止める、手を止める、動かないで余計なことを考えるから、です。

苦しむ人は、とにかく止まろうとします。
ですが、その止まろうとすること、そのものが、苦しみの原因なのです。
運勢で言えば、運の勢いを止めようとすること、そのものが、運勢を悪くすることなのです。
婚約して安泰、結婚したから大丈夫。その思いが、苦しみの原因なのです。
それを求めた心が、将来、苦しみを生み出すのです。
それは、一流大学に入ったから自分の人生は安泰とか考えるのと一緒です。
そう思った心が、将来、苦しみを生み出すのです。
いくら自分で、そう決めて、そう思っても、現実は、違うのです。
安泰なんて、無いのです。
どこの夫婦だって、どこの会社だって、程度の差はあれど、いろいろと大変なのです。
その大変なのは、自分だけは無いハズとか、自分だけは無くあって欲しいったって、あるものは、あるのです。
アイドルは、ウンコしないとか言ったって、するものはするのです。
一緒に暮らしたら、幻想が大きければ大きいほど、それが打ち砕かれて、苦しむのです。
でも、その苦しみは、これで安泰と自分で勝手に思い込んで、その思い込みが現実と違かっただけで、実際には、何かを失ったり、血を流したりした訳では全然ないのです。
ただの独りよがり、独り相撲で、浮かれて、浮かれたことによって、苦しんでいるのです。

世の中には、
プラス思考だか、前向きだか、マイナス思考だか、後ろ向きだか、
ポジティブだか、ネガティブだか、スピリチュアルだか、知りませんが、
止まろうとする人ばかりです。
止まっちゃダメなのです。
何故なら、止まると、運勢が悪くなるから、です。
止まろうとか余計なことを考えると、ますます苦しくなるから、です。
ですから、重要なのは、動いているか、動いて無いか、です。
芸能人で、「超ネガティブモデル 栗原類」と言う人がいます。
どこからどう見ても、ネガティブそのものです。
でも、TVに出て、モデルとして活躍して、そういう意味では成功しているのです。
つまり、ネガティブか、ポジティブか、後ろ向きか、前向きかとか、そういうことではないのです。
重要なのは、動いているか、動いて無いか、なのです。
たとえば、彼が居る、彼女が居るとかでも、美男美女なら恋人が居る訳ではありません。
不細工だったり、太っているから駄目な訳でもありません。
自信がある、自信がないも、関係ありません。
自信がないのに恋人が居る。自信がないのに結婚して子供も居る人なんて、いくらでも居ます。
重要なのは、動いているか、動いて無いか、なのです。
動いている人は、恋人が居ますし、動いてない人には居ない、それだけです。
ちなみに、ここで動くと言うのは、ナンパしろとかではなくて、サークルに入るなり、身だしなみを整えるなり、お見合いするなり、必要なことに対して動くという意味です。念のため。
宝くじだって買わなければ当たらないのに、3000円(連番十枚)も出さないで、一等前後賞を当てるような夢を見ている人が結構いて、驚きます。
宝くじの当たる確率は、
1/10000000です。
100回ひいても、1000枚買っても(30万円分買っても)、全てハズレが普通、そんな世界です。
これって、交通事故で死ぬ確率の1000倍です。
これに賭けるのもどうかしてますが、それでも賭ける人は3000円は出すのです。
にもかかわらず、お金は出さない、行動はしない、あっちから宝くじなみの夢が転がり込んで来てほしいと思うのは、さらにどうかしています。
ですが、運勢が悪い人ほど、そう考えるのです。
なぜなら、そうなれば「止まれる」から、です。
これは、仕事に疲れて、家庭に入れば「止まれる」と夢見る人も一緒です。
就職試験にパスして、会社に入れば「止まれる」と夢見る人も一緒です。
そういう運勢の悪い人に捕まった方々、ご愁傷様です。
でも、大丈夫。世の中は、だいたいみんなそんなものだから、です。

運勢を良くする方法があります。
それは、動くこと、です。
苦しまない方法もあります。
それは、余計なことを考えずに、動くことです。
人生は、立ち止まれないのです。
「マッタ!」とか、「もう1回!」みたいなのは、無いのです。
あなたに無いのではなく、誰にでも無いのです。
「過去のことを考えている暇は無い」のです。
あまり、過去のことを考えると、病気になるのです。
だいたい心が病んでいる人は、過去のことばかり考えているのです。
あるいは、ありもしないことを考えているのです。
どちらにせよ、心が病みます。
心が病んでいる人が、さらに心が病んでいる人を引き寄せて、暗い、あるいは、明るい集団を作ったりしますが、どちらにせよ、心が病んでいます。
なぜなら、台風が来る時に、明るく酒を飲んで盛り上がっても、暗くネットで語り合っても、どちらにせよ、間違っているからです。
なんと言うか、大学でのレポートの提出が来週で、何も出来てないのに、明るくバカ騒ぎするか、暗く悲観的になるか、どちらにせよ間違っているようなものです。
○○ 明るく、前向きに、ポジティブに、やる。
○ 暗く、後ろ向きに、ネガティブに、やる。
×× 明るく、前向きに、ポジティブに、やらない。
× 暗く、後ろ向きに、ネガティブに、やらない。
後ろの2つで、暗い人が明るくなっても、問題は何も解決していないのです。
心が病んでいる人が、さらに心が病んでいる人を引き寄せて、暗い、あるいは、明るい集団を作ったりしますが、それがこのケースです。
こういうケースが、とても多い。
だったら、暗いままでも、やった方がまだマシです。
何故なら、やれば運勢が良くなるからです。
逆に、やらないと明るかろうが、前向きだろうが、ポジティブだろうが、確実に、運勢は落ちます。
レポートを出さない学生、新作を出さないミュージシャン、新刊を出さない漫画家、新製品を出さないメーカー、どれも終わっているから、です。

人生は、立ち止まれないのです。
このことを何度も、しっかり、考えてみることです。
「息を止めて、時間よ止まれ」と念じてみましょう。
あるいは、
「息を止めて、時間よ巻もどれ」と念じてみましょう。
しかし、その願いは、いくら願っても、叶わない。
なぁなぁや、適当ではなく、真剣にやれば、全ての苦しみが無くなります。
人は、夢を見ずに眠っている間に、「苦しみ」は無いのです。
これが、どういうことだかわかりますか。
わかんない方は、上のレッスンをしっかりやらなかったでしょう。
まぁ、それは置いておいて、その意味は、こうです。
人は、寝ている時に、「苦しみ」はない。
すなわち、「苦しみ」は、自分が起きている時に、「わざわざ作り出している」のです。
時間は止まらないのに、「時間よ止まれ」と思ったり、「時間よ巻もどれ」と思うから、「苦しみ」が生まれるのです。
時間は、止まらないのです。
時間は、巻戻らないのです。
若い頃のままで居たい、あの時こうしておけば、そういう観念が「苦しみ」を発生させるのです。
それらは、無理なこと。それらは、過ぎたこと。
時間は、止まらないのです。
時間は、巻戻らないのです。
大事なのは、未来です。
なぜなら、人生は立ち止まれないから、です。
立ち止まると人生は苦しくなります。
なぜなら、人生は立ち止まれないから、です。
止まろうとすると、運勢も悪くなります。
何故なら、時間は止まらないからです。
時間は、止まらないのです。
時間は、巻戻らないのです。
今日は、今日。明日は、明日。明後日は、明後日を生きるのです。
今日に、昨日のこと、先月のこと、去年のことを背負い込むから、苦しくなるのです。
そんなことをしたら、誰だって苦しくなります。
今日は、今日のことをすれば、良いのです。
と言うか、人間、それしか出来ないのです。
今日、やることをしっかりやれば、ちゃんと元気が出るのです。
ノートにやることを書いて、1つ1つこなしていきましょう。
先延ばしにしてたり、やれるけどやらなかったことをやりましょう。
海外旅行などすぐには出来ないことは、パンフレットだけでももらってきましょう。
さすれば、いまどんなに病んでいても、メキメキと元気になっていきます。
逆に、今日、やることをやらないと、どんどん病んでいきます。
いまどんなに健康でも、人が住まない家のように、どんどん朽ちていってしまうのです。
どーしても、過ぎたことにこだわってしまうなら、今年中の仕事をまずやっつけて、残った時間で、こだわりましょう。
何が言いたいのかと言うと、あれこれ「行動しない言い訳にしない」と言うことです。
繰り返しますが、苦しむ人は、とにかく止まろうとするのです。
止まっちゃダメなのです。
止まると余計に苦しくなるし、運勢が悪くなるから、です。
人生は、何人たりとも、立ち止まれないのです。
このことを何度も、しっかり、考えてみることです。

* この話は、出来るだけ分り易く書きましたが、それでも、100回くらい読んで、100人に1人が、やっとわかった、となる内容の話です。
頭で知るのは簡単でも、腑に落ちる、腹に落とすには、やって消化するしか無いからです。
それは、キスはこういうものですよと聞いても無駄で、実際に、やってみないとわからないようなものです。
まずは、家に帰ってからの10分間だけで良いので、余計なことを考えずに、目の前の必要なことをしてみましょう。
自分でも、たった10分で、驚くほど仕事が片付くことに、ビックリするでしょう。