社会にペーパーテストは無い | プラクティス

社会にペーパーテストは無い

実社会で、ペーパーテストが出題されることは、ありません。

ペーパーテストは、自動車の学科試験みたいなもので、覚える必要はありますが、それで十分ではありません。

言うまでも無く、車の運転が出来てはじめて、合格なのです。


現代は、資格だか、検定だかのお勉強ブームで、勉強してさえいれば良いという風潮が見られますが、それは大間違いです。

もっと間違いは、資格なんかと言って勉強しないことですが、その次の間違いは、資格をとったら合格だと思うことです。

資格は、ペーパーテストに合格しただけで、実技はまた別の問題です。

自動車の学科試験をとった、イコール、車の運転が出来ると思ったら大間違いです。


医者でも、弁護士でも、試験に合格した後で、2年とか3年とかの研修期間を経ます。

医師免許を持つぐらい優秀でも、弁護士資格をとるくらい頭が良くても、実技の習得には、年という単位がかかるのです。

それが、当たり前です。


バンザイが早すぎる」でも書きましたが、合格だか当選しても、それは単にスタートラインに立つ権利を手に入れたにすぎません。

重要なのは、どういう風になりたいのか、です。


免許を持っていないF1ドライバーは有り得ないのですから、最低限、資格を取得するだけの知識が要ります。

しかし、自動車教習所を卒業して晴れて公道へ出ても、そこからがスタートなのです。

運転技術だけあって、無免許では駄目だし、知識だけあって、運転が下手では話にならないのです。

どちらも、必要なのです。


人は、ややもすると、どちらかに偏りがちです。

偏るというのは、バランスが悪いということです。

知識が足りない人は、勉強しましょう。

実技が足りない人は、実際にやってみましょう。


社会にペーパーテストはありません。

答えは、口ではなく、体で証明するものだからです。


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