「白雪姫」 -輪廻転生- | プラクティス

「白雪姫」 -輪廻転生-

ある日、ある女性が鏡に向かって質問しました。

「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」

鏡は答えました。

「それはあなたです」

ある女性は、にっこり。


後日また女性は聞きました。

「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」

鏡は答えました。

「それは○○姫です」

女性は、よもや自分でないことに嘆き、悲しみ、激怒しました。

「何処の誰だか知らないけど、そいつを始末するしかないわ」

女性は、執念で○○姫を捜し出し、毒入りのりんごを食わして亡き者にしたのでした。

めでたし、めでたし。

と、思ったのもつかの間、たまたま通りかかった王子に○○姫は助けられ、女性はあまりの悔しさでショック死してしまいました。

それから王子と○○姫は幸せに暮らしましたとさ。

めでたし、めでたし。





さらに後日、嬉しいことが。

○○姫は世界で1つしかない世にも珍しい「世界で一番美しい人を教えてくれる鏡」を手に入れ、それから毎日鏡に向かうのが楽しくなったのでした。

○○姫の美しさは、それはもう世界一でしたから…。

………。

……。

…。


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◆解説◆

仏教ではこのようなループ、繰り返しを輪廻と言います。

○○姫は、ある女性の生まれ変わり、転生したものです。

すなわち、生まれ変わりとは、当人の生まれ変わりではなく、役どころの生まれ変わりなのです。

故に、○○姫の前世は、ある女性になります。

さらに、ある女性の前世は、前○○姫とも言えるのです。

わかりますか?

ちょっと難しいかもしれません。

ただ1つだけ覚えておいてください。

重要なのは、輪廻や前世などという「どうでもいい話」は放っておいて、

いかにしてこのループから抜けるか

それに集中することなのです。

なぜなら、それなくしては、どれだけ知識を増やしても、どれだけお金があっても、どれだけ身分があっても、どれだけ良い人と結婚しても、○○姫と同じ過ちを犯してしまう危険性があるからです。


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