私なんて生きていても何の役にも立たない。
生きている意味などあるのだろうか。
そんな風に、何度も何度も考えた事がある。
取るに足らない存在のワタシ。
でも、数ヶ月に一度、ワタシの存在価値を私が感じられる数少ない瞬間が出来た。
それは、癌の再発兆候がないかを調べに行く定期検診の時だ。
担当の先生は、恐らく、半分以上諦めていたのではないかと思う。
5年生存率は5%未満だった。
今だから言えるけど‥‥と話す先生は
闘病中には見たことがないような笑顔でワタシを迎えてくれる。
本当に凄いね〜と。
半分以上諦めていたかも知れないけれど、それでもワタシを生かすための道を選んで、その道筋を作ってくれたのは、先生だ。
その先生の笑顔。
それは、ワタシが今、ここに、生きているからこそのものなのだ。
ワタシは、ただ、今、生きているってだけで、凄いのだ。
誰かを笑顔に出来るのだ。
きっと、みんな、ただ、今、生きているだけでいいのだ。
今、が無くなるその瞬間まで。