東に青龍、西に白虎、北の玄武、南の朱雀。
四神、聞いたことありますか?
天空の各方角の守り神です。
それぞれ、季節もあらわしているそうです。
春は青龍、夏は朱雀、秋は白虎、冬は玄武になります。
この中で、今回は青龍のお話しです。
ちなみに、この四神は、もともと中国の天文学からの考え方のようで奈良県のキトラ古墳にも描かれています。
東、そして春の青龍なのですが、春は青のイメージがないのに何故青なのかって事が書かれた記事がありました。
おそらく古代の中国では、緑と青の区別が曖昧で、緑のことを青と呼んだのではないかと書かれていました。
いやいやいや、とんでもない!!!!
古代中国どころか、たぶん、現代日本でも、80歳位のお年寄りは、緑と青の区別が曖昧です!!!
たとえば、草木が青々と繁るとか、青田買いとかの言葉があるように、緑を青と呼ぶのはつい最近まで当たり前だったっぽいです!
春になり、野山に新緑が芽吹く様子を想像してみて下さい。
草が生い茂る草原に風が吹き抜けて、見えない何かがまるで横切っていったように感じる。
そんな風景を思い描いて、その色を『青』と呼ぶのなら、当然、春の色は青になりますよね。
…ということは!
青龍は、今の感覚に合わせれば「綠龍」ってことになるのです!
緑の龍さんは、まんが日本昔ばなしで子供を乗せてる龍さんのイメージしかなくて、強い守護神って言うより、優しい子守り神みたい
皆さまも、少しだけ、大昔の人が想像した緑色をした『青龍』さんを思い描いてみて下さい。
いつも深い海の色のようなイメージをされている青龍さんが喜ぶかも知れません