鞍馬寺って謎すぎる…と思いませんか?
650万年前(650年ではない!)に金星からサナトクマラが降り立ったとか、魔王尊を祀ってるとか…。
天狗の伝説とか。
まだ謎の解明は出来ていませんが、少しずつ見えてきた事があるので、備忘録も兼ねて、綴っていきたきと思います。
まずは、天狗の伝説から。
鞍馬寺創建の前に話しは遡ります。
ちなみに、鞍馬寺創建は平安京の遷都から2年後の796年となっています。
その百数十年前、飛鳥時代の記録に「天狗」の記述があります。
天狗が出たという話し。
実は、音を立てて流れる流れ星の事を中国では天狗と呼んでいたようで、人々は凶星とみて、恐れていたようです。(日本では流れ星の呼び名としては、一般化しなかったらしい…)
天狗伝説は、流れ星の天狗と山岳信仰の修験者の姿が重なったものと思われます。
磐座が「隕石」だと思われていたとすれは、隕石が落ちた山、つまり、天狗が降り立った山。
そこで火を焚いたり修行をしている修験者たち。
里の人たちからしたら、拝む神様も違うし、神通力とかありそうだし、人間ばなれしていそうだし、ちょっと怖かったのかも。
次に、金星、魔王に関しては、山岳信仰とも結び付きが深い、陰陽道に由来すると思われます。
牛頭天王を調べていた時に、牛頭天王の子供たちが以下のように載っていました。
大将軍のところ、金曜星、魔王天王となっています。
これが、金星からきて降り立った魔王尊に変わった?
そして、太陰神、土曜星には倶魔羅天王。
これって、もしかしてクマラじゃないの?
九曜星でみると、土曜星のご本尊は千手観音。
鞍馬寺の三神一体のご本尊は、護法魔王尊、千手観音、毘沙門天です
ちなみに、毘沙門天は北の守り神。
平安京の北に位置するので、鞍馬寺に一番初めに祀られたとされるのが、この毘沙門天です。
北とは、北極星。
やはり星の信仰を持つ「ニギハヤヒ系」の神様の力を借りているということでしょうか。
鞍馬寺では、火の祭り、月の祭りもあります。
そして、鞍馬山のすぐお隣さんは貴船神社。
巨石、磐船信仰、そして、水の神、龍神様と言えば瀬織津姫。
平安時代に活躍していた安倍晴明の師匠は賀茂氏。
三輪山の古来の神様とも関係が深そう。
昔は、月や太陽の暦の以外にも、太白暦といって、金星を中心とした暦もあったようです。
アマテラス中心の神話では、「まつろわぬ神」として、唯一従わなかったのが星の神。
平安京の鬼門(北東)は「比叡山」があるのに、北にある貴船神社と鞍馬寺が何故か鬼門封じと言われたりしているのは、龍神やら、星の神やら、三輪山の神やら、アマテラス(天皇家)に従わなかった勢力を祀ってるいるからか?
でも、当時の賀茂氏が関係しているならば、封印した、とかではなく、陰陽師が鬼を従えるような感じで、力を利用しようとしたって事?
磐座信仰と言えば、鞍馬山は珍しい石の宝庫だそうです。
2億数千万年前の海の底だとか。
650万年が足元にも及ばない。大昔の人が、この地に、他の場所にはない神秘を感じたとしてもおかしくない。
現代もパワースポットと言われるのは、特殊な地盤に由来すると思われます。
金星から…とか、満月の神事とか、空に注意を向けさせておいて、本当に大切なものは地面にある…。ってこともあり得る?
今回は、備忘録的にここまで。
まだまだ深掘りしてみまーす!