ずっと糸口がつかめなかった「牛頭天王」
今は、スサノオと同一神とされているが、江戸時代には、かなり人気の神様であったらしい。
今のコロナのように、疫病が流行ると盛んに信仰されたのではないかと思う。
牛頭天王は、疫病から守ってくれる神様だから。
地方によって違いはあるけれど、
「蘇民将来の子孫ですよ~」って貼り紙しておくと疫病をもたらす神様が免除してくれるらしい。
牛頭天王と蘇民将来の話、諸説あるけれども一般的な話しをざっくりと。
牛頭天王が、お嫁さんをもらうために旅に出た。途中、巨旦という大金持ちの家に泊まらせてもらおうと思ったら追い返された。その兄弟である蘇民は、貧しかったが快くもてなしてくれた。無事お嫁さんをもらった牛頭天王が帰り道に蘇民にお礼をする。
「蘇民将来…」つまり、私は蘇民の子孫です…って書いたお札を貼っておけば、将来の子孫も疫病から守られる。
その言葉通り、疫病が流行り巨旦の子孫は全滅してしまったが、蘇民の子孫は助かった。
これ、全然日本っぽい感じがしないのは、私だけ?
ホントに日本の話なの???
牛頭天王の本拠地っぽい八坂神社などを調べても、陰陽道が関わっている事はわかったけれど、それ以上の深掘りができない。
何者だか分からないまま、ヒントを求めて「蘇民祭」と呼ばれる裸まつりを行う東北地方を調べてみた。
今はさすがに大事な所は隠していますが、本来の祭りは素っ裸で行っていたそうな
真夜中、激寒の氷のはる川でみそぎをして、火の山(たきぎ)を登り、最後は蘇民袋をボロボロになるまで奪い合う。
死の正反対にある、生命力…、その陰と陽の信仰が疫病退散に込められている感じがします。
陽の気を持つ男性、その中でも一番生命力溢れるものが魔を引き受ける!
そんなイメージが浮かんできました。
そこへ五芒星でお馴染みの陰陽道が合わさって東北の蘇民祭になっていった感じがします。
お祭りの原型はイメージが出来た気がするのですが、結局、牛頭天王ってなにさ!って事になりますよね。
陰陽道と牛頭天王の関係は、
こちら のブログが分かりやすかった!
私的には、一番、納得がいく。
気になる方は読んでみて下さいね。
神様たちがサボってないかを見回る役目の神様が、牛頭天王として地上に生まれ変わって、次は疫病をもたらす神様に生まれ変わる。
そんな設定があるのが面白い!
私は、こちらの内容をもとに、さらに別の謎解きへと進みます