色々調べているなかで、気付いてしまったんです。
天武天皇の時代に何がおきたのか。
クーデターを起こし、反乱軍の勝利で誕生した天武天皇。
天武天皇の時代になり、大きめの地震が多くなりました。
地震の活動期に突入したと思われます。
そんな中、684年。
客人星、彗星が現れます。
恐らく、クーデター後のまだ政情が不安定な時ですから、この彗星は不吉な星と見た事でしょう。
彗星が現れた数ヶ月後、巨大地震が南海トラフで発生したのです。
山は崩れ、液状化が起き、地盤沈下で田は海に沈み、巨大な津波も押し寄せた。そんな記述が日本書紀に残ります。
クニの中心が西日本にあった時代です。
その、衝撃はとんでもないものだったでしょう。
外国からの侵略も予断を許さない。
クーデター後で国内もまとめきれていない。
そこに持ってきて南海トラフの巨大地震です。
当時の政権としては、最大の危機だったことでしょう。
日本の神様には、和御魂、荒御魂、コインの裏表のような性質があります。
太陽も山も川も、恵みをもたらしてくれるものでありながら、ひと度猛威を奮うと物凄いパワーと共に大災害を起こします。
大昔、縄文の頃から、人々は、それでも荒々しさも1つの性質として自然を崇拝し、神様とともに生きてきました。
しかし、ここで、自然のあまりの猛威を前に、天武、持統天皇は、神様の半分である「荒御魂」を古代の信仰とともに力を封じようとしたのでは無いかと思うのです。
星を祀っていたニギハヤヒ系の神社を災害をもたらした張本人として排除して代わりに太陽を祀り、龍や蛇を信仰していた場所には大蛇退治のスサノオを祀る。
しかし、あまりにも強大な力を恐れ「アラハバキ」として祀った。
さて、伊勢神宮内宮にしか祀られていないと言われる「ヤノハハキ」ですが、ここだけは、「アラハバキ」ではないので、和御霊ということでしょうか。
ニギハヤヒが降り立ったと言われる場所は「矢田」という地名で、アマノイワフネから3本の矢を放って落ちた場所と言われています。
天から放たれる3本の矢、ますます、隕石や流れ星のようですよね。
他にも、ニギハヤヒが降り立った山が天狗山と呼ばれていたいう記述も見かけました。
天狗は、古代中国で「隕石」を呼ぶ言葉だったそうです。
日本では、隕石が落ち時に、天狗だ!っと誰かが言ったら、当時の偉い学者さんが「違う!あれは天狗ではない!」と言ってしまったので別々の存在になったというのも何処かで見かけました。
隕石を天狗と呼ぶというのは間違えなく伝来していたという事でしょうね。
684年、南海トラフの巨大地震。その影響で飢饉にも見舞われたでしょうし、地震がおこれば噴火もあったかもしれません。
その災いの元凶とされた、彗星と星を司るニギハヤヒ。
自然災害を引き起こすアマテラスの半分、荒御魂であるセオリツヒメ。
崇神天皇時代に封じ込めようとしていたヒミコの力や、龍蛇信仰。
それらを徹底的に排除しようとした結果、アラハバキや、客人神社が全国に増えて行った。
千数百年も前のこと、正解は知りようがない。
でも、ネットの中のマイナーな情報を集めたら、こんな光景が見えてきた。
…ということは、よく言われている、ニギハヤヒ、セオリツヒメ夫婦説は違うのかな。とも思う。
まだまだ謎だらけだけど…ここでひとまず完了!
っと思ったら、ハハキの別の側面を見つけてしまった!!!