神様のことを調べるなかで、なんだか納得がいかなかったのが、国譲りで諏訪に逃げたタケミナカタの話し。
あっと言う間にタケミガヅチに負けた上に、諏訪に逃げて命乞い…。
スサノオの血を引く者なのに、国津神とはいえカッコ悪すぎる…
確かに戦に敗れて諏訪に逃げたのは事実なのかも知れないが…。
しかし、諏訪を調べても、なかなか神話の真実が見えて来ない。
ただ、箸墓古墳の『箸』ように、諏訪大社で有名な御柱祭の『柱』も、神と人の世を繋ぐもののような気はする。
神様は一柱(はしら)と数えるし。
間違っても、タケミナカタを封じ込めるための物とは思えない。(その説を唱えている皆様ごめんなさい!)
諏訪の神様は、ミシャグチという謎の神様が出てくる…。
そして、イスラエルやら、何やら…。
あまりにも複雑過ぎるので、いったん諏訪から離れてみた。
そして、古事記と日本書紀で、もう一度その神話をみてみる。
古事記では、タケミガヅチとフツヌシが出雲へ向かうが、そこでタケミナカタは登場せず、戦いはない。
もう一つ言うと、選ばれたのは最強の神であるフツヌシで、タケミガヅチは自ら志願していたのだ。
しかし、日本書紀で国譲りに登場するのは、タケミガヅチとアメノトリフネになる。
フツヌシは出てこない。
おかしい!!!
フツヌシは剣の神だ。
それなのに、日本書紀ではタケミガヅチの腕が氷の剣になり、タケミナカタを恐れさせる。
しかも、地面に剣を刺して、その上に胡座をかいた姿で登場している。(逆さに刺して、切っ先に…だったみたい)
どう考えてもフツヌシのポジションだ!
そして、名前の違和感。
タケミガヅチは雷神だ。
タケミナカタとあわせて、風神雷神しか浮かんで来ない!!!(私だけじゃないよね?)
古事記では登場しないフツヌシを、タケミカヅチと同一神とみる人もいるようだが、名前だけなら、敵であるタケミナカタとまるで双子のようだ。
そこで、フツヌシの事を調べてみた。
すると、意外な事実が判明したのだ!
つづく