「ワンさぶ子」を読んでから宮下奈都さんづいているわたくし。
※ワンさぶ子とはこのエッセイです下差し
ワンさぶ子の怠惰な冒険

そして久しぶりに「宮下さんのエッセイ、面白すぎるゲラゲラ」と思ったエッセイを再読。
前に読んだのは2015年ですってガーン
(こういう時に役立つ「読書メーター」♪)
ちなみに読書メーターで作っているオススメ本の本棚はこちら下差し



…で、「神様たちの遊ぶ庭」の話に戻りますと…



【あらすじ】

北海道を愛する夫の希望で、福井からトムラウシに移り住んだ宮下家五人。TSUTAYAまで60キロ、最寄りのスーパーまで37キロ。「誰が晩のおかずの買い物をするのかしら」。小中学生あわせて15名の学校には、元気満々曲者ぞろいの先生たち。ジャージで通学、テストも宿題もないけれど、毎日が冒険、行事は盛り沢山。大人も子供も本気の本気、思いきり楽しむ山での暮らし。大自然に抱かれた宮下家一年間の記録。

Amazonより

何度読んでも愛しすぎる宮下家の家族たちラブ

当時、お子さんたちが中3男子、中1男子、小4女子なんですが、もう本当に個性的でかわいくてラブラブ

彼らに対する宮下さんの心のツッコミがおかしくておかしくて、クスクス笑いながら読みました。


1回目に読んだ時は「ヌカカ」とかいうちっこい蚊の話とか、桜はこのまま咲かないのか?とか、登山の話などが印象に残ったのですが、今回は帰国間際の…じゃなかった! 福井に戻る直前の心境を読んでグググッと来ちゃいました。


    

 やりたいことも、やるべきこともたくさんあって、毎日が風のように過ぎ去っていく日々にこそ、ひとりで散歩をするといい。それを、ここへ来て初めて知った。
 誰もいない道をひとりで歩いているときに、ああ、ここへ来られてよかった、と感慨が湧き上がる。

(263〜264ページ)


ああああーーーー、私のスイス〜笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き

私自身、帰国間際の心境と似ていて猛烈にしんみりしました。




それから下差しこの部分、クスクスしつつもチャンスの神さまについて考えさせられました。

(神さまのビジュアルを想像しながらお読みください!)

    

チャンスの神さまには前髪しかないというまことしやかな噂を聞いたことがある。通り過ぎてから気づいて振り返っても、後頭部には毛がないからもうつかめない、というものだ。

(中略)

やっぱりチャンスの神さまには意外とふさふさした髪があるんじゃないかなぁ。
っていうか、もしも神さまにほんとうに前髪しかないとしたら、その大事な前髪をつかんじゃだめだろう。


(140〜141ページ)


宮下さんのエッセイ、たまらないです!ラブ



あと、昨日娘たちと図書館に行ったので長女に「スコーレNo4」をお勧めしました。

今読んでるはずー。



はいっ!

あと読んだ本をさっくりご紹介しておきますウシシ




山登りの話ということで爽やかな体育会系を想像して読み始めたのですが、全然違って面白かったです。

「何でこんな人と一緒に山に登らきゃあかんのだぁムキーッ」みたいな人とか「夫に『お前には山登りはムリ』って言われて怒ってますムキーッ」みたいな人が登場します。

全然爽やかじゃありませんが、みんな山登りを経て別のステージに進む感じが良かったです。





羊は安らかに草を食み

こちらも全く「安らか」ならぬ内容のストーリーでした。

【あらすじ】

認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆" があった―― 

過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。彼女の心のつかえを取り除いてあげたい―― 
アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅" に連れ出すことにした。それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。彼女が隠しつづけてきた秘密とは? 旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転する――。

Amazonより


満州からの引き上げエピソードは読めば読むほど過酷で、すっかり平和ボケしている現代日本人は読まないといけないなと改めて感じずにはいられない作品でした。

本当に過酷!

(そういえば夫の祖母は確か満州で働いていたと話していたような気が…🤔 もっと話しを聞いておくべきだったー。)


人はそれまで生きてきた経験や環境で作られているんだなと感じました。






お次は原田マハさんの美術系作品読んでます。



で、国立西洋美術館に俄然行ってみたくなってるのですが、調べてみたら改装中らしいです爆笑ガーン

4月の再オープンまで待ちます!