読書が大好きな私は、スイスに行ったら読みたい本が気軽に手に入らなくなるー笑い泣き   だから今のうちに日本で読みたい本を読んでおかなくちゃーアセアセ と思って、せっせと読書してます!
出発直前にはバタバタして読書どころじゃなくなってしまうのかなぁ。出発まで、まだ4ヶ月以上あるから今のうちに〜おーっ!



というわけで、読んだ本の記録です。


星星星星☆  (本当は星4.5にしたい!)

延命治療について、とても考えさせられる作品でした。
堂々と星5つにしたいくらい、のめり込んで読みましたがマイナス0.5にしたのは、
1あまりに病気の描写が鮮明なため、痛々しすぎること。
2「医療と死に方」についてというかなりヘビーな問題を扱った作品であること。
以上の理由で、読んで暗い気持ちになってしまう人にはオススメ出来ないと感じたからです。

本作には、医学部時代からの同期、三人の考え方の違う医師が登場します。
脳みそ1人はどんなことがあっても、少しでも長く患者の命を伸ばすべきと考える医師。最後の瞬間まで奇跡が起こることを信じているタイプ。
脳みそ1人は治る見込みのない患者本人に「延命治療はあなたにとって必要かどうか、よく考えて下さい」と面談で直接問いかける医師。そのため、突然患者が担当医に延命治療を断るケースが多く、院内では「死神」と呼ばれている
脳みそそしてもう1人はその2人の間で、ケースバイケースだよね という立場の医師。

そして全三章でそれぞれ、治る見込みがない患者が亡くなるのですが、それぞれの医師がどんな態度をとるか というストーリーです。

三人の死を経て、それぞれの医師がどのように変化していくのかを丸々一冊読んで体感できました。
「延命治療は希望しない」と言うのは簡単ですが、患者本人と家族と医師の間で大きな決断が必要なんだなと感じました。
また、延命治療の決定権限は1患者 2家族 3医師 とすべきなのかもなぁと感じました。



終末期医療についてガッツリ考えたい方にはオススメの一冊です。