炎の塔/祥伝社

 
おススメ!!!

最近癒し系の本ばかりを読んでいた気がしますが、久しぶりのパニック小説
んもう~~朝から晩まで読み漁りましたよっ
ちょっと鼻息荒い感想ですが、失礼いたします(笑)

100階建ての超高層ビル、オープンの日。
約5万人のお客さんでにぎわうビル。
最上階では都知事や有名スターなどが集まり、オープニングセレモニーが行われ、華々しい初日のはずだった…。
しかし、初日ということで予定外の電気量となり、漏電発生。
いろんな人が異常を見つけるのに上層部が「そんなことは起こるはずがない。」と一蹴し、ついに火災が発生する。



ビルを建設した責任者がコンピューターに頼り切った発想だったこと、何としても初日を成功させないといけないという熱すぎる思い、異常の報告をスルーしてしまったこと、コスト削減のために建設者が発注した素材とは違った防火設備になっていたこと…。
あぁ、この火災はいろんな要素が合わさって起こってしまったんだなと納得できました。


本作ではそんな史上最悪の火災現場での消防士の活躍がメインなのですが、上層階のホテルに宿泊している人たちの人生、そして最期などが描かれていて、深かったです。
私は一番泣いたのはガンが完治し、これから二人で幸せに生きて行こうね というお祝いのために宿泊していた老夫婦の話でした。おじいちゃん!!  涙が止まりませんでした。


この作品、海外の映画の影響を受けて書いたそうです。
いやいや、本作を映画にしたら絶対見るでしょ。ホワイトアウト級のド迫力、間違いなしですよ~~。

息つく暇もないパニックエンターテイメント。
必ずお時間のある時に読むことをおすすめします
読みだしたら、トマラナイ