神さまたちの遊ぶ庭/光文社


 
宮下さんの作品は「スコーレno.4」がとっても好き! 
そんな宮下さんのエッセイ。
エッセイってそんなに好きじゃないのですが、この作品は本当にエッセイなの?!と思うくらい波乱万丈です。
ご主人が突然提案する「山村留学」。
その行き先は北海道のトムラウシという豪雪地帯です。
一年限定ということで、恐る恐る行ってみたトムラウシ。
予想通り…いや、予想以上に、とんでもなく寒~い日々に悪戦苦闘している宮下さんの様子、ご家族の様子が素敵です。
 
小、中学合わせて全校生徒が10人ちょっと。
とにかく少ない人数だからこそできること、できないことがあるんだなぁ。
過去に遭難者も出たという山登りはまさに命をかけた挑戦という感じではらはらしました。
 
そんな割と過酷な環境の中でのびのびと感性を発揮している3人のお子さん達が素敵でした。
私は次男君が「あまりエッセイに俺のことを書かないで」と言ったくせに、では仮名は何にする?と聞いたら「漆黒の翼」と、答えたことが一番ツボでしたね~(笑)
その後も「やっぱり変えて!」で「英国紳士」で、最後に「ボギー」ですから(笑)(笑)
 
そんな中、中3、長男君が一番成長してそう~。
ラスト、卒業式のシーンでは感動しました。
うっ、うっ…  成長したねしょぼん
 
宮下さんが作中で書いていましたが、「ここで暮らせる人と暮らせない人がいると思う。」
確かに~。
私自身はどんな過酷な環境もワクワク楽しめる人になりたいなと感じました。
だって、こんな経験、した人しか感じられないことが盛りだくさんだと思いますものね