ナミヤ雑貨店の奇蹟/角川書店(角川グループパブリッシング)



星星星星


小さな悩み相談の手紙にとんち的な回答を貼りだすことで地元で有名な「ナミヤ雑貨店」。
そんなナミヤ雑貨店の店主が亡くなり、33回忌の一晩だけ悩み相談を再開する。
時空を超えたファンタジーなわけだが、なんだか現実的に思える設定で、すんなり入り込めました。
東野さんお得意の「あの時にこうした人が実は○○年後のこの人で、ここでつながっていて…」と、rストでスッキリするタイプの話でした。
一つずつの悩みに答えることになってしまったコソ泥も、いろいろな過去があり、つながってしまうのがすごい!
そしてこの話で一番素敵だなと思ったのは、結局どんな回答をもらっても人生の選択をするのは相談者本人であるという点だと感じました。まあ、中には予言めいた回答もありましたが、それを信じて実行する道を選んだのも相談者だし…。

途中、ほっこり、最後まで読んでスッキリした一冊でした。