ばら色タイムカプセル (ポプラ文庫)/ポプラ社


星星星☆☆

「真夜中のパン屋さん」を描いた大沼さんの作品。
家出少女が身投げしたけれど、海岸に打ち上げられ、老人ホームでお世話になるというストーリーです。
老人ホームで働かせてもらうわけなんですが、どのご老人も素敵に年を重ねている感じなのが印象的でした。
「永遠の乙女」三人組が一番好きかな~。
年をとって、こだわるところにはこだわり、こだわらないところにはこだわらないというスタンスが確率されている様子には正直脱帽です。
自分やお友達の「死」が身近であるからこそ、死までもネタになってしまう様子がほんわかしていて、こんな風に年をとれたらいいなと思いました。

しかし、ラストまで読むと、ご老人たちや家出少女の今後が気になってしょうがないです。
そのあたりは想像して楽しんでね ってことなのでしょうね。