ハブテトル ハブテトラン (ポプラ文庫)/ポプラ社


星星星星

都会の小学校で、学級委員などを頑張ってやったのにいろんなことを自分の責任にさせられて心が疲れてしまった少年。
そんな少年が祖父母の住む広島県の田舎の小学校に2学期の間だけ転校して過ごす物語。

まわりの小学生たちの、のびのびした感じがいいね~~!って感じました。
細かいことは気にしない気にしない。少しくらいはめをはずしたっていいじゃない?!という雰囲気と、お祭りの行事には異様に燃える雰囲気などが、いいなぁって思いました。
優等生でいるのは疲れるよね。
そして、いつでも疲れたらここに帰っておいでという場所があるのは素晴らしいと思います。

都会の小学校で、少年と同じく心が疲れてしまって今治に引っ越した少女と再会すべく、自転車で頑張るところは「頑張れ、少年!!」というところでした。
小さな冒険が心の整理には大切なんでしょうね。

ラスト、謎の過去を持つおじさんは実は…ってのも、なかなか面白かったです。
回り道して、今があるんだね。