とんび (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
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父と子の物語。
重松さんの作品、さすがです。深い!!
息子がかわいくてかわいくてしょうがない父のヤスさん。
しかし、事故で母親は息子をかばい、亡くなってしまう。
そこから父と息子の生活が始まるが、愛情表現のへたなヤスさんはいろいろと苦労する。
ヤスさんや息子のアキラのそばで手助けしたり助言したりしてくれる人々の存在が非常に濃いですね。
私はお寺のおしょうさんがヤスさんに言った「おまえは海になれ。雪は悲しみじゃ。地面にはどんどん悲しいことが積もっていく。お前は地面になったらいけん。海じゃ。なんぼ雪が降ってもそれを黙って、知らん顔して呑み込んでいく海にならんといけん」という言葉にググググッときました。
そして息子は大きくなるまでなぜ、お母さんが亡くなったのか、本当のことを知らされていなかったのですが、それを知ってから書いた入社試験での作文がまた泣けましたね~。
その作文を読んだ時に、アキラはヤスさんを越えたなと感じました。
息子の存在を通して、親も成長していく。
そして家族の中で幸せを見つけていく。
そんな当たり前のことが素敵なんだなと感じさせてくれた一冊でした。
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父と子の物語。
重松さんの作品、さすがです。深い!!
息子がかわいくてかわいくてしょうがない父のヤスさん。
しかし、事故で母親は息子をかばい、亡くなってしまう。
そこから父と息子の生活が始まるが、愛情表現のへたなヤスさんはいろいろと苦労する。
ヤスさんや息子のアキラのそばで手助けしたり助言したりしてくれる人々の存在が非常に濃いですね。
私はお寺のおしょうさんがヤスさんに言った「おまえは海になれ。雪は悲しみじゃ。地面にはどんどん悲しいことが積もっていく。お前は地面になったらいけん。海じゃ。なんぼ雪が降ってもそれを黙って、知らん顔して呑み込んでいく海にならんといけん」という言葉にググググッときました。
そして息子は大きくなるまでなぜ、お母さんが亡くなったのか、本当のことを知らされていなかったのですが、それを知ってから書いた入社試験での作文がまた泣けましたね~。
その作文を読んだ時に、アキラはヤスさんを越えたなと感じました。
息子の存在を通して、親も成長していく。
そして家族の中で幸せを見つけていく。
そんな当たり前のことが素敵なんだなと感じさせてくれた一冊でした。