あの日にかえりたい/実業之日本社


星星星星

乾さんの作品は「てふてふ荘へようこそ」に続いて二作目を読みました。
この作家さん、幽霊ものが得意なんでしょうか? それともたまたまかな?
本作は短編集でしたが、どの作品も過去のある時点を振り返って今をもう一度見つめる という内容でした。
「あの時に、別な選択をしていれば…」なんて振り返るときって誰にもありますよね。
でも本作は「あの日」を振り返りつつも、とても前向きなところがいいなと思いました。
あの日の選択で良かったのか?
あ、あの日の自分があるから今ここにいるんだな みたいな内容が多くて好きでした。
老人ホームのおじいさんのお話は切なかったけれど…。
スキー選手の話が一番心に残りました。