魔法があるなら (PHP文庫)/PHP研究所


星星星星

お金がなくて、夜逃げを繰り返す母と子供二人は、次に住む家が見つからず、豪華デパートにとりあえず住むことにする。
デパートに住むということは、昼間はいいとしても夜はこっそり滞在しないといけないわけで… というストーリー。
結局、小さい子供はオモチャ売り場で遊びまくったりしてしまうわけで、そういう意味では夢のような世界でもあるように思える。
しかし、私はやっぱり上の娘のリビーと同じく、誰かに見つかったら…と思って心身ともにもう無理!となってしまいそう。
母親はあっけらかんとしていて、しっかり考えて行動しているのか、先の先まで読んで行動しているのか分からない所がスリリング!
そもそも冒険心がなければデパートで暮らそうなんて思わないかー(笑)

ラストに近づくに連れ、いつ見つかってしまうのかというドキドキ感と、事件が起こったドキドキ感とが膨らんで来た。

ミステリーにはないスリルを味わうことごできた。