モダンタイムス (Morning NOVELS)
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星星星星

久しぶりに図書館で予約して借りてきました。
いや~~、3人の子育てをしながら本を読むって非常に大変ですな。
でも頑張って時間を作りましたよ。
朝、30分早起きして読んだり子供たちが昼寝している間に読んだり。
時間って作ろうと思えば作れるものですね。いやはや。
これからはこうやって少しずつ自分の時間も大切にしたいなと思う今日この頃です。
あ、体力的に余裕のある時だけですけれど。

さて、本の感想など。
伊坂幸太郎氏の本、割と好きです。
この話も読みやすくて好きでした。
「ゴールデンスランバー」に似た雰囲気でしたね。
普通の日常を送っているのにいつの間にか事件に巻き込まれる系えっ
「ゴールデンスランバー」は結局何が敵だったのか分かりにくかったですが、今回は「社会のシステム」が敵ですな。あまりにも大きすぎる的でしたが、著者のメッセージは伝わってくるように思いました。
「人間は大きな目的のために生きているんじゃない。もっと小さな目的のために生きている」
という言葉が印象的でした。
確かにそうですよね~~。
毎日子育てに追われている私ですが、大きな目的って何?って思ったらむなしいですもの。
自分の大事な子供たちをまともな人間に育てるのが大きな目的かな。
でも目の前の毎日を一緒に楽しんで生きていくっていうのがいいなと思いました。

それはそうと、この作品、拷問シーンがかなり怖かったです。
想像して自分の指をさすったりしちゃいましたショック!
あと、渡辺氏の妻があまりに破天荒で強烈でしたね。
「陽気なギャングが地球をまわす」の女性と共通した破天荒さを感じました。
こんな人、まわりにいたらかなり困るけれど(いないか~にひひ)、爽快感を伴う人物でした。結構好きかも。

それから作品の中で変な作家の「井坂好太郎」なる人物が登場したのは笑っちゃいました。伊坂氏らしい登場人物ですねにひひ
でも最後の言葉には伊坂氏の小説への思いがこめられているように感じました。
「小説ってのは、大勢の人間の背中をわーっと押して動かすようなものじゃねえんだよ。(中略)小説はな、一人ひとりの人間の体に沁みていくだけだ」
…やっぱり伊坂氏の思いでしょうね。

ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎


陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)/伊坂 幸太郎






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