ヒンカツとは、院内でみられるトムの喝の中で、出る頻度の高い喝!のことである。

喝!が出るシーンはパターンがある。

喝!というと、にぎやかなものをイメージする。

しかし、仏のトムの喝は優しい。
 
決して患者さんの前などで、喝を出したりしてはいけない。

相手のプライドも尊重した喝であるべきだ。

よって、表情や目、仕草で喝を出すこともある。

そして、あとでたっぷりと個別に優しくカウンセリングを行うのだ。



実は今日、昨年末で退職したスタッフが友人を患者さんとして紹介してくれた。

その退職したスタッフとは、トムから最もカウンセリングを受けた女性である。


(昨年末、6時間耐久リレーマラソン大会に院で出場した際の写真。彼女も走ったのだ。)


トムのことを疎ましく思っていたに違いない。

だが自分の大切な友人に、私の治療を受けるよう紹介してくれた。

こんなに嬉しいことはない。




そんな流れで、当院3大喝をご紹介したい。


①あいさつに関する喝(アイカツ)

あいさつとは、自分の胸を相手に向け、相手の目を見て、相手より先に行うものである。

誰もが出勤時、院に入る際にスタッフ全体へ向けてのあいさつをする。

あれは、「店舗に入ります」という合図に近い。


それを言ったからといって、あいさつしたしー。
と、うかうかしていると自分が損をするのである。

ひとりひとりに、ちゃんとあいさつをすべきである。

特に出勤時は、笑顔で明るいトーンですべきである。

それをわかってもらいたく、あいさつがちゃんと出来ていないスタッフには、トムは至近距離からさわやかなあいさつをかまします。

上司にちゃんとあいさつが出来ぬ人は、患者さんにもちゃんと出来ていないのだ。

社会人のあいさつが出来ぬ者は、現場へ出してはいけないのだ。


また、スタッフの仕事に対する意識は、必ず出勤時のあいさつにあらわれる。

時に、そこから離職を防ぐこともできます。


②返事に関する喝(ヘンカツ)

当院スタッフに限り、返事をしないなんてことは当然、ない。

いや、たまにある。

不注意なのか、反抗なのか。

「返事!」と喝は入れられないので、

「聞こえてますか?」と尋ねる。


口には出さないが、返事してくださいねと優しくうながすのである。



それ以外にも、


相手を見ないで返事。


作業しながらの返事。


これらも喝の対象(カツタイ)であり、


「こちらを見れますか?」


「手を止められますか?」

と、優しくトムの喝が入る(もちろんカウンセリング付き)。




③さえぎりの喝(チュウトカツ)

上司の話をさえぎっての返事、質問も見受けられる。


これは個人のクセでもあるのだろう。


もしくは、「最後まで言われなくてもわかりますよ」というアピールでもあるのだろう。


この場合、「最後まで聞いて下さいね」と優しく伝える。


二回目からは、真顔と目線と沈黙で喝とする。


もちろん、あとでトムとたっぷりお話し合いの時間が作られるのだ。



当院には20代のスタッフが多い。

若いからどうだとか、言うつもりは無い。

だが、社会人として経験が浅いことは確かだ。


3大喝は全て、若き頃のトムが出来ていなくて叱られ学んできたことである。


患者さんを相手に仕事をする上で、

自分がどうしたいかではなく、相手にどう見られるか。

20代から30代へ向け、大きく成長してほしい。


(マラソン大会中に苦しむトム 40代は、さらに楽しいのだ!)