かみさんが『○○さん、お母さんが呼んでるよ』って、母が『助けて頂戴○○』とトイレの中から私の名を何度も叫んでいる。 

 行ってみると、ズボンを下げたところで下痢をしてしまい、リハビリパンツをはいていたが・・・・・・・大変な状態になっていた。リハビリパンツは、腰のところではさみで切り処理した。

 替えのリハビリパンツを持っていくと、部屋で着替えるという。部屋まで連れて行って、居間に戻ると直ぐに内線がきた。行って見ると『お前にだけ迷惑を掛けて申し訳ない』と言う、また居間に戻ると5分もしないうちに内線が鳴る。

 トイレに行きたいけど歩けないと、さっき行ったばかりなのに直ぐにトイレに行こうとする。『漏れる、漏れる』と言われれば、じゃ早く行こうと言うと歩けないと言っていた母親が部屋の中は伝い歩きをし、廊下は歩行器でトイレまで行く。

 大丈夫だなと思い居間に戻ると、叉トイレから母が呼んでいる。『何も出来なくなった。歩けない』と今度はスリッパが履けなくなっている。歩行器も『此処に手をやって・・・』と促さなければ、使えない。部屋に連れて行って戻ると、また5分もしないうちに内線が鳴る。

 さすがに、参ってくる。かみさんは怒ってしまい『おかあさん、○○さんを病気にしたいんですか、電話も内線もしないで下さい』と言う始末である。認知症という病気とわかっていても、何度も繰り返されると誰でもいらいらしてくる。かみさんが何を言おうが母は懲りることなく、また掛けてくる。なにせ、病気ですから。

 今日はショートスティーに出かけていきましたが、迎えの人に『家に置きたくなくて出てけって出てけって、家に居たいのに邪魔にされて出されるんです』なんて言っています。担当の人と、ほらまた言ったとニヤっと笑います。玄関で送り出すときに必ず母が言う言葉だからです。