かみさんが『金庫の鍵か抜けなくなって金庫も開かない』なんて大騒ぎ、私がやってみても鍵を回しても金庫は空かないし鍵を戻しても鍵が抜けない。

 30年くらい前に買った安物の耐火金庫、でも、安物とは言え一応金庫である。素人ががんばって壊せるものでもない。中には、預金通帳や保険証券が入っている。

 かみさんの話しを聞くと『金庫を閉めようとしたが開いてくるので、押し付けるようにして閉めた。鍵を回して抜こうと思ったら抜けなくなった』という話だった。

 ”閉まらなかった、開いてくる”ということが頭に残り、もしかすると金庫の内側から押す力があり、鍵を回してもロックの部分が押される力で動かないのではと考えた。

 30kgある金庫を、ひっくり返し鍵を回してみたが開かない。鍵の部分に潤滑剤を入れてみた、少しカチャカチャ動かして浸透するまで待った。ダイヤル部分にも潤滑剤を入れた。

 鍵が抜けた。もう一度入れて、開けようとしたが開かない。入れた鍵を引いてあけるタイプなので、扉の重さで開かないのではと思い、ひっくり返した金庫をまた元に戻して鍵を回してみると、開いた。

 中を見ると、上部に引き出しがあり、そこから通帳が一冊飛び出ている。これが、金庫内側上部と戸の隙間に挟まり、本来であれば閉まらないはずなのに、かみさんが無理やり挟めたまま閉めてしまい、通帳が楔のように入る形になり動かなくなったと思われます。

  私  『何で、こんなにぎゅうぎゅう入れるの、下の段開いてるじゃない』
かみさん『何かに入れないと通帳がばらばらになるから・・・・・・・』
  私  『古い通帳もあるし、捨てれば・・・・・・あ・・・・』
      かみさんの顔色が、変わった。やばい
かみさん『何言ってるのよ。私が、どんな思いをして・・・・・・・・・』

 逆鱗に触れてしまった。
 金庫を開かなくしたかみさんが、金庫を開けてあげた私に怒っている。


 かみさんは3人の子供が小さい頃から、今でも子供名義の貯金をしている。それは、私が転職を何度も繰り返し経済的にも大変なときも続けていたもので、かみさんの思い出のアルバムでもあったんです。

 男って、ダメですね
 え、男じゃなくて私がダメってことですか
 そう、なんだ・・・・・・・ 
 反省・・・