少し離れた町で、お寺の周りには車を駐車場に案内する顔見知りの社員が何人か出ていました。

 ここの、お寺では私が勤務していたときにおばあさんの葬式もやりました。田舎の町ですので、社長の家族の葬式も社員総出で受付から後片付けまでやりました。今回も、社員総出でやっています。

 78歳でなくなられました。健康には色々気をつけていましたが、糖尿病による合併症の悪化で亡くなられたようです。

  尾形の歴史は、社長と奥様二人で馬肉の行商から自宅で馬鍋を食べさせることを始め、お客さんが増えて自宅を増改築しながらいまのお店にして行ったそうです。馬肉も自社の牧場で社長が肥育し、尾形の馬肉というブランドをつくりました。

 私が、尾形に勤務していて忘れられないことは、注文をいただいたお客様から電話で馬肉鍋を頼んだのに、鍋のたれが入っていなかったという苦情が入ったときの対応です。
 
 お母さん(奥様)が住所を聞き『〇〇さん、申し訳ないけど夜に食べるそうだから馬肉鍋のたれをここに届けてきて頂戴』といわれ、わずか1000円足らずの馬肉のたれを持って新幹線で栃木まで届けに行ったことです。

 お客様のところに電話をするとびっくりされていました。後日、お店で声を掛けられて顔を見ると、あの栃木のお客様が座敷で馬刺しを食べていました。

 息子さんは二人います。長男は町会議員として活躍し、次男は社長のやってきた仕事を引き継ぎ尾形ブランドの馬肉を守っています。次男のお嫁さんは販売とお店を守っています。お店も、お母さんも(奥様)も息子夫婦や家族のような従業員が守っていくと思います。 

 朝から晩まで365日、旅行や遊ぶこともなく馬一筋で休むこと無く働いた社長、お疲れ様でした。

 ご冥福をお祈りいたします。