自分の、K2ICゴイチレース前半戦で使用したエンジンは、ゼノア製のG230RCノーマルエンジンである。1/5ツーリングカー欧州選手権や、今年の世界選手権のスポーツクラスで使われているエンジンであり、エンジン内部の改造は禁止されている事から、中級者ドライバーが多く参戦している。

 

 K2ICでは、並み居るチューンドエンジン使用車に交じって孤軍奮闘だった訳だが、表彰台にも上がれたのでレースはパワーだけではない事を実証した戦いだった。

 今日は、新品状態から半年間使用し9月までレースも無いので、バラシの確認を行った。

 

 外観から見ても、亀裂やオイル漏れ等は見当たらず。また、ネジ緩みも見受けられなかった。

 

 シリンダーを外す前に上死点位置でのスキッシュクリアランスを測定しておく。針は、5.91の位置。

 

 シリンダーの2本のM5スクリューを外して内部を確認。結構、キレイだった。

 

 シリンダー内部は大きな傷は無し。エンジンオイルは、植物性のひまし油ベースの2ストオイルを使用。

 

 ピストン廻りでは、排気側に若干の縦キズ。爪を立てて確認しても、深くは無い。また、ピストン上面のカーボンの堆積も厚くは無い。

 

 ピストン裏面の変色も無し。ピストンピンも、茶色にはなっていない。ただ、コンロッド大端部は薄っすらと青みが出ているが、良く見ないと判らないレベル。

 

 バラす前に測定したピストン上死点でのスキッシュクリアランスが、どれ位の値であったのかを検証して見る。

 指でピストンを押し上げ、ピストントップがシリンダーと接触した所の値。6.10だった。

 

 バラす前の測定が5.91で、今回のピストンの頭が接触した所が6.10。その差が19目盛り。1目盛りが0.0254mmなので、0.48mmのスキッシュクリアランスで使用していた事になる。

 昔から0.5mm程度と言われていたが、その通りの結果である。クリアランスを少なくすれば圧縮比が上がり、少しトルクがアップすると言われている。

 

 2ストオイルは、KLOTZのBeNOLを使用した。内部の汚れが少ないのは、写真のようにエンジンオイルが残っている事から、潤滑が上手く行われていると思っている。

 このエンジン今年の後半戦に向けて、もう少しパワーアップさせて組んで見ようと思う。