中華製激安キャブレターのWY-990が到着。ワルボロ純正品のWT-990キャブが、国内価格で2万円以上もするのに対して、送料込みで1860円なので破格の値段だ。
以前購入した中華製のコピー品WT-990-1キャブと比較して見た。奥側がWT-990-1で、手前がWY-990。同じように見えるが、違いや如何に。
下側から見てみると、右のWT-990-1はスロットルシャフトの所に穴(不要なので自分がエポキシで穴埋め加工を行った)が開いているが、左のWY-990は穴は無い。
WT-990-1この穴は、ワルボロWT-813にも開いていて加速ポンプが付けられるようになっている。ただ、皆さん加速ポンプは無効にして使っているようだ。
従って、双方のキャブの筐体は異なる感じ。中国には似たようなキャブが多数あるので、見極めは大切。
早速、内部を拝見。キャブレターとしての構造はシッカリと作られているようだ。スロットルシャフトはスチール製、メタリングニードル先端はラバーコーティングされていないのはワルボロ製と違うところ。
LとHニードルは同じ形状のものが採用されているのは、経費削減なのかも。
また、チェックバルブ(真鍮色の穴が開いたパーツ)の横にガソリン経路の穴が開いている。この穴、Hニードルに繋がっていて、Hジェットに行く穴だ。
H側はチェックバルブを通過しないので、ガソリン流量を阻害しないのはワルボロ製よりも良いと思う。ただ、乾燥状態でタンクからガソリンを引っ張り出す時に、プライマリーポンプの押す回数を多めに行う必要がある。(Hニードル側から少しエアーを吸ってしまうから)
一つ違和感があったのは、ダイヤフラムの様子がオカシイ。横から光をあてて確認すると、アリャーー使っていないのに変形。
横から見ると、こんな感じ。ここは、手持ちのスペアと交換した。
肝心なチェック圧も測定。30psiをオーバーしても、メタリングニードルは開かず。
このまま使っていたら、リーンな状態なのでエンジンも危なかった。
激安品と言う事もあり、そのまま使うのには可成り危ないと感じた。取り敢えず、今までのキャブと同じように改善したので、次回に走行させたい。