1/5カー用キャブレターはプライマリーポンプ(キャブにカゾリンを引っ張って来るプカプカポンプ)付きのキャブが主流ですが、無くても問題なく走られることが判っている。

 

 今回はプライマリーポンプ無しのキャブが、何と600円台で売られていたので買って見た。

 

 本日到着したので、早速分解して見ることに。

 構造自体は、今までのキャブと同じなので理解するのには苦労しない。一応、603Bと同じようにチョーク付きだ。

 

 実は、クランクの一次圧縮の脈動を利用するインパルス経路は、ボールが埋め込まれていて塞がれていた。ダイヤフラムポンプは働かない仕様???

 蓋側にもクランクケースと繋ぐインレットも無いので、これで本当に調整が採れるのかと疑問に思う。

 取り敢えずボールは、内側(写真のボールの下側の穴)からピンで叩いたら外れた。

一番上の写真ではボールが入っているのが見えるが、注文時見落としていたのだ。

 

 ベンチュー部も603Bと同じだが、ハイ側のジェットは990と同じ出ベソ形状。

 

 特徴的なのはL側のジェット。キャブの下側から見ると、3つの穴が斜めに開く。これがどんな効果を出すのか、良く判らない。ワルボロ製は縦に3つ。

 

 スロットルシャフトはこのままでは短いので使えないが、シャフト計は4.7mm程度なので純正品が使えそう。

 

 一番大事なメタリングニードル先端は、ラバーコーティング無し。こちらも純正品に交換が必要。

 

 激安品なのでそのままでは使えないが、改造次第で大化けするかも。キャブ遊びには、丁度良い素材かと思う。