この国には日本のような国民健康保険がない。
従って民間の保険に入るわけだが、
これがべらぼうに高い。
めったに病気などしたこともないし、
風邪引いても医者に掛かることは少ない。
なくてもいいように思うが、なければないで、もしもの時のことを考えてしまう。
もしもの時は破産の時ですからね。
実際に、アメリカでは低所得者層が多いが、
無保険の患者が医療費を払えずに破産してしまうケースが社会問題となっている。
無保険者数は3000万人と言われている。
アメリカは一部の人を除き、平均的に所得が低い。
アルバイトの時給だって日本よりはずっと安い。
レストランなんかだとチップがあるが、基本時給は3ドルとかだと思う。
そんな低所得者に、毎月数万~数十万円の保険は払えるわけがない。
そういった背景で、国民健康保険を法律化しようとしているのが、民主党オバマだ。
ヒラリーは強制を説いたが、オバマはあくまで国民に選択肢を残す、オプション制とした。
これが今正念場を迎えている。
もちろんこの法案によって不利益を被る、民間の保険会社、保険会社の息の掛かった議員などは、
大反対をしている。
一見、この法案はいろいろな問題を解決してくれるように見えるが、問題も多く残ったままだ。
運用資金をどうするのか?税金です。
誰が払うのか?納税者です。
利益を享受する人もたくさんいるだろう。それと同時に不利益を被る人が居るのも事実。
不利益を受ける側が納得できれば話はスムーズに進むが、そんなことにはならない。
なので、結局、その政治家が誰のために政治を行なうのか?
というところを見極める必要があると思います。
おそらくは一番声の大きく、金を出してくれる、影響力のある人たちです。
そういう人たちにとってはこの法案は何のメリットもないだろうから、
最終的にはこの法案は成立しないと予測できるわけだが。
じゃ。