本で読んだ話です。


人は適応していく能力を培いながら生きていきます。


適応1 生命維持、生存。つまりいかにして生き延びていくのか。


適応2 健康であることや経済的に安定していること。テキストには「(社会的に)有利であること」とあり、病気や貧困は、不適応ということに。


適応3 精神的な充実感があること。自分が価値を置いていることをどれだけ達成できているか、享受できているか、など。自分の欲求をどれだけ満たせているか。


適応4 適応3で目指している価値が、普遍的で社会的であること。つまり自分が目指している価値が、社会的価値と合致していないと、多くの人がストレスを感じる。

やがて、自分の価値と社会的価値を合致させる努力をしていく人と、自分と他者を切り離していくか、自分をあきらめて社会的価値に迎合していく人に分かれる。


それが、統合VS絶望。


共同体感覚の話はどうなった???

またいずれ。。。






人間は、社会的な生き物です。


一人で生きていくより、集団で生きていくことを選びました。

人間には、敵にかみつく牙もなく、獲物を捕える爪もなく、空を羽ばたく翼もないし、海に潜るエラもない。

大自然のなかで一人で生き抜く生命力は備わっていません。


そう、ヒトは、仲間を集めて一緒に生きていくことを選んだのです。


映画「猿の惑星-創世記-」が昨年末公開されましたが、ヒトより生命力の高い霊長類はいるんですよね。

チンパンジーの握力はハンパないそうです。

自分の体重を振り子のように振りながら、片手だけで枝にぶらさがって支えていられるほどの握力を持つ人間はいません。

オリンピックの吊り輪なんて、猿から見たら遊んでるみたいでしょうね。


・・・話が逸れました(^^;


で、仲間と一緒に生きていくには、いろんな能力が必要になってきます。


いつも好き勝手、自分の都合ばかりで動いているようなヒトは、周りから迷惑がられます。


ということで、仲間と協調して生きていく能力が育まれるわけです。


その能力を、オーストリアの精神科医、アルフレッド・アドラーは「3つのライフタスク(人生の課題)」と名付けました。


 1.仕事の課題


 2.交友の課題


 3.愛の課題


これらのタスク(課題)を達成していくには、「仲間と協調する能力=共同体感覚」が欠かせないとアドラーは言います。



「仕事」というのは、もちろん生活していく上でお金を稼ぐ必要があるので、社会生活を送る上で欠かせないモノです。でもアドラーは、ここでいう「仕事」とは何もお金を稼ぐだけでなく、一定の役割と責任をもって継続的に行われる活動―たとえば家事―なども、仕事のタスクに入る、と言っています。

ボランティア活動なども、気まぐれでなく、継続性を持って行われているのであれば「仕事」のタスクと言えます。


「交友」は、仕事と違って、役割も責任もなく、利害関係や上下関係の少ない人間関係を言います。一人の人として関わる関係ということですね。ただし、友達が多いから交友のタスクを達成しているかというと、そういうわけではありません。名刺交換会でたくさんの人と名刺を交換した。社交的で対人関係もうまく、いろんな知り合いがいる。でも誰にも自分の本心は明かせない。安心して何でも話せるひとははほとんどいない・・・。これでは交友の課題を達成したとは言えません。


「愛」のタスクは、現代ではほとんど達成されていないと、アドラーはすでに80年前に言っています。

「愛」とは、一対一のもっとも親密な関係であり、相手のすべてを受け入れ、相手にすべてを委ねられるような関係と言います。

ありのままの相手を受け入れ、ありのままの自分をさらけ出せる関係です。

SEXにも3つの意味があると言われます。

 1.生殖

 2.快楽

 3.一体感


こうしてみると男女の関係だと思われがちですが、3.の意味などは心理的には性別を越えて創り出せるものでもあります。


この3つのライフタスクをよりよく達成していくことができれば、僕たちの人生はより充実していくと言われています。


この3つのうちのいずれかを回避するために、ある1つの課題に特化して取り組む人がいます。

もっともわかりやすいのが「1.仕事」のタスクにのめり込むことで、他の2つを見ないようにしている人。


「いやあ、仕事が忙しすぎて家族や友人と過ごす時間なんてないんだよ。でもしょうがないだろ」

「生活費を稼いでるんだから、家族の面倒は嫁さんに任せきりでもしょうがない」

「仕事が忙しいから、家と職場の行き来だけだし、出会いなんかないわよ~」




3つの課題、みなさんはどのようなバランスで取り組んでますか?



次回(いつだ?)は、「共同体感覚」について、話したいと思います。

明けましておめでとうございますd=(^o^)=b

いろいろあった2011年でしたが、気持ちを新たに、受け継ぐべきは受け継ぎ、切り拓くべきは切り拓く2012年にしたいと思います。
皆様、今年もよろしくお願いいたしますm(__)m

残すとところあと4日となりました。

みなさん、どんな1年でしたでしょうか。


今年は天災と人災がからまりあい、まだまだ安心できない状況が続いています。

こんな事態のなかで、僕たちは人と人のきずなを感じました。

一人ひとりの存在はかけがえのない奇蹟だと思います。

多くの人々にあふれんばかりの幸福が訪れますように(^O^)

陰陽。裏表。色即是空。空即是色。


物事には二つの面があり、そのどちらを見るかでそのものの有りようは全く変わってきます。


アドラー心理学でいう「幸せになる3つの条件」は、


1.自己受容

2.他者信頼

3.他者貢献


と言われています。


このうち、


1.自己受容


これは、岩井俊憲先生の「勇気づけの心理学」によると、「勇気」とほとんど同じ意味だそうです。


僕たちはこの体、心というかけがえのない個性を持ってこの世に生れてきました。


もっと美人に生まれたかったのに。。。もっと運動神経があったら良かったのに。。。

もっと才能があれば成功者になれたのに。。。


今の自分に不平不満を言っても始まりません。


たとえば、「引っ込み思案」という一見マイナスに見える特性は、「周りに気遣いができる」というプラスの特性だとも言えます。


「飽きっぽい」というマイナス要素は、「好奇心が旺盛」「フットワークが軽い」などのプラスの特性と見ることもできます。


「頑固」というカタブツなイメージは、「意志が強い」という前向きなイメージと同じかもしれません。


ひとつの否定的な特性は、見方によってはとても肯定的な特性にもなりうるのです。


マイナスイメージのある個性・特性を全く逆のプラスの視点から見る ― これを肯定的言い換え(NLPでは「リフレーミング」)と言います。


「大切なことは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか、である」(アドラー心理学入門:岸見一郎)


たった一人しかいない、自分という個性=アイデンティティー。

過去にも未来にも自分と全く同じ人間はいない(ドッペルゲンガーとか言い出すとまた話がややこしくなるけど)。


そんな自分にわざわざダメ出ししなくていいんじゃない?


そんな自分に、せめて自分だけは「よくやったよ」と言ってあげてもいいんじゃない?


たとえ周りの人がなんと言おうとも、自分は自分の味方であり続ける。


この意志の力を「勇気」と言うのかもしれません。


そして、誰かが自分を否定的に見ているときに、その特性を肯定的に言い換えることを「勇気づけ」と言ってもいいのではないでしょうか。