アートの祀り -3ページ目
僕は退院してから
あー
今日の雲はアンパンマンだー
とか
今年は九州でも雪降ったなー
とか
ただただ 日がな一日
のんびりしているわけでは無い(笑)
時間があれば
自主リハと自主トレ
歩行訓練として散歩をしている
みっちり全てをやると
だいたい足のために
4〜5時間は使っちゃうので
日によって
メニュー変えながら行ってる
それとは別に
リハビリで週2〜3通院
それ以外の日はリハビリで
整骨院に行けるだけ行ってる
仕事がまだできないので
その分足の回復に使ってるような感じだ
そして家にいることが多いので
自然と家事を手伝いすることになる
リハビリも兼ねて
家事はできるだけこなす
うーむ
治療に専念できることを考えれば
入院生活が懐かしい…
はじめ松葉杖を使っての
家事のお手伝いとか
むちゃくちゃ大変で
面倒くてやってられねぇw
と
思ってたんだけど
以外や以外
やってみると
クソクソ大変!
予想の斜め上行ってた
ある時
意外と片足で立てないと
いろんな家事がやりにくいことに気づく
なので
極力歩行のない家事に特化する
松葉杖を脇に挟んだまま
魚を捌いてみる
人差し指と親指を切る
出血のため
ティッシュが欲しいと御願する
テレビ見ててスルーされる
仕方ないので自分で取りに行く
松葉杖を握って歩くので
傷口を圧迫して大量出血になる
松葉杖を伝って血が飛び散る
結果
部屋が汚れて仕事が増える…
こんな具合である(笑)
なので
外で散歩している時が
一番変化があって面白かったりする
いつも同じところを散歩していても
どこからかどこかに変化があって
発見があったりして
なかなか楽しめる(笑)
と思ってたのも
はじめの一ヶ月くらいで
やっぱり飽きる!
僕はことの外ウォーキングと
ランニングと登山が
驚くほど嫌いだ!
好きな人は
そこに山があるから
そこに道があるから
という理由で
気分が晴れ晴れしたり
いい景色を眺められたり
自分の限界にチャレンジとか
そんな楽しみを見つけているよーだ
とても前向きで素晴らしいと思う
しかし
大抵そのあと歩んできた道を戻らなくてはいけない
一番の楽しみの後に
また過酷な作業があるのが
僕には耐えられない(笑)
そして
そういう人ほど
ちょっと無理して
膝や足首をくじいたり
無理がたたってガタが来てたり
崖から落ちて運ばれて
入院している人
を僕はたくさん見ている
決まってそういう人たちはまた
以前よりも怪我で動けないのに
走ったり歩いたり
続けていく
健康へったくりもない
健康オタクが聞いて呆れる
しかし 僕の場合
足の早期治癒のため
歩かなくてはいけない
矛盾してるみたいだが
一番効果があるようなので
続けなくてはならない
だから今日も僕は歩く……
さてさて
僕は退院したんだけど
どんな状況で
骨がまだ繋がってなくて
両松葉杖で
荷重も体重の2/3位で退院
退院後
術後の経過を知らせるために
手術をした病院に診察
気分的には9割がた
体重を乗っけてた感じがあったんで
退院でテンションが
上がってる僕は
診察後
勝手に松葉杖を受付で返却
そのままスポーツ用品店で
ステッキ買っちゃったwww(笑)だって
松葉杖でかくて面倒いんだもん(笑)
ステッキに切り替えると
その不安定さに
びっくりするくらい歩きにくい!
しかし先生もPTさんも
歩いて刺激を与えろ
その方が骨の成長にいい
と言うので
痛さを気にせず
ステッキで練習することにした
後日
入院していた病院に
外来としてリハビリで
通院するようになる
そうだ
外来になるから
PTさんが今日から変わるんだ
退院前に元々のPTさんから
説明を受けて
引き継ぎのPTさんの名前を聞く
P:退院後からリハビリ担当変わるから
僕:あー そうなんやー
誰になるん?
P:今度の担当の人は
鴛渕(おしぶち)さんね
僕:え⁈ 押し寿司⁈
P:いや おしぶち
僕:オシブチ⁈ 覚えにく!(笑)
もう頭にオシズシで
インプットされたわ(笑)
P:名前覚える気ないでしょ(笑)
今度のPTさんは若くて
真面目な人だから
今までみたいにばんばん話に
乗らないと思うよ
僕:えー それもつまらんなー
話できた方が
いろんなこと聞けるやん⁈
分からんことを
一方的に進められるのは
なんか気がすすまんけど(笑)
P:トミーさんが人一倍
治療に熱心だから
それはちゃんと言うように
伝えてるから(笑)
僕:そーかー
リハビリ始まるまで
名前がオシズシで止まってて
とうとう本名を忘れてしまう
PTさんが僕を見つけて
あ トミーさん! こんにちわ
ん? え⁈
両松葉杖て聞いてたんだけど
退院するとき変わったの?
あ
名前以外にそっちも忘れてた
あwww
なんか歩け歩けて言うから
歩きやすいのに変えた(笑)
松葉杖デカイし疲れるしで
邪魔なんだよねwww(笑)
だから
便利そうなの買ったwww(笑)
て言うと
はぁ⁈
何やってんですか!
それで全然歩けてないでしょ!
許可取ってないのに勝手なことしないでください!!
そういうの絶対やっちゃダメですから!!
足ひねって骨折箇所崩れたら元もこうもないから!
と初対面の僕より若いPTさんに
檄を飛ばされる
僕:えー だって歩けって言うもん
歩きやすい方がいいしwww
P:いや全然歩けてないから!
それ歩いているうちに
入らないから!
歩きやすいかどうかは
リハビリと関係ないから!
無理するのと
頑張るのは違うから!
正にその通りである
非の打ち所がないくらい
正当な説教である
退院した事でだいぶ治った気でいたが
骨全然繋がってないんだった(笑)
僕は気持ちを悔い改め
気持ちを入れ替える
昨日買ったステッキは
とーぶんお蔵入りに決定し
代わりに松葉杖が支給される
PTオシズシにチェックを受けると
体重8割も乗せ切ってなかった(笑)
色々と虚しくなった
考えが甘かった!!
これではいけないと思い
心機一転!
松葉杖で正しい歩き方なら
歩いてよし!
との事で
必死で覚えたんだが
慣れないせいか
歩き方の順序を考えながら
歩くと
スピードが付いてこない!
スピードをつけると
歩き方が狂う
仕方ないので
歩き方優先で
しばらくは歩かなきゃいかんなぁ
リハビリを兼ねて
家の周辺を散歩することにした
目標は1kmも無いデパート!
そこの道のりを頑張って
30分ほどかけて歩いて
ちょー後悔!
足がバンバンに腫れ上がる
こんなにも歩けないものか!
うーむ
帰りのことを考えてなかった!
帰りはどうしたら良いのだ!
まだ昼で迎えが誰もいない!
仕方ないので
ベンチで足を揉みまくる!
1時間ほどして
泣きそうになりながら帰宅
歩いた歩数約2,500歩
足の状態は悪化!
虚しい! 虚しすぎる!
今度からもっと計画に歩こう…
患者さんのほとんどが
雨の日だったり
季節の変わり目だったりで
傷口や関節が痛んだり
痒くなったりと色々あるようで
皆からそのうち
トミーさんの傷跡もなりますよー
てよく言われる(笑)
でも僕はならない!
普段から鈍痛がある為だ!(笑)
僕は痛みと熱に対して
免疫があるようなので
多少痛みに変化があっても
気にならない!
てか気付かない!
まぁ
だから無理しちゃうんだけど…
しばらくして
子供の用事でちょっとお出かけ
車をまだ運転出来ないんで
留守番しててもつまらんので
便乗する
子供を送って4時間後に
またお迎えだ
時間が余ると言うことで
せっかく出てきたんで
ちょっと羽を伸ばしに行く
少し離れたところにある
久しぶりに行ってみよう
ということで
嫁のみーちゃんが選んだ先
もーもーランド
読んで字のごとく
山のてっぺんにある
市内では言わずと知れた牛の楽園
リハビリ兼ねて
ゆっくり歩こうかねー
牛見ながらwww(笑)
のっそのっそと近づいてくる
人なつっこいなー
なぜ俺のとこだけくるのだ(笑)
可愛いやつらめwww(笑)
着てきた服が赤だった
それで集まってきてたのか?
人なつっこいどころか
コーフンさしてるやないか(笑)
そして さらに
どこ行っても急な坂!
過酷だ! 松葉杖には過酷すぎる!
おまけにほとんどの道が
ガッタガタに傾いてる!
地獄だ! 坂地獄だ!
結果1時間もすると
足と腕がぱんぱん!
そしてしばらくすると雨が降り出し
駐車場に猛ダッシュで
戻るハメになる!
猛ダッシュと言いつつも
幼稚園児に負けるほどのスピードなんだけど…
一通り濡れて車で待機
山の天気は変わりやすいとは
よく言ったものだ
写真見ての通り
少し考えたら
雨は降りそうだったけどなwww
考えてなかったわwww(笑)
翌日リハビリで
そのことを話すと
それを無理してるって言うから
それは努力じゃ無いから!!
て怒られる
自主リハ難しいwww
努力と無謀は紙一重だ
今現在病室が空きがなくて
ここの病室は仮なんで
長くても一週間です
空き次第そちらに移動しますね
と入院時に言われた僕は
約二ヶ月その病室にいた(笑)
その二ヶ月の間に
周りのベッドの患者たちは
3巡目に入っていて
きっと僕の順番は
忘れられていたんだと思う
もしくはそこでほっといても
生きていけてるから大丈夫
的なノリで突っ切ったんだと思う
お陰で隣の病室はSさんがいて
話があったりして
すごく仲が良くなった
お互い部屋を行き来して
バカ話して騒いでた
そして
二ヶ月たった段階で
とうとうお引越しの通達が来た
2階から3階の病室へ!
南側から北側へ!
真逆の病室になる!
Sさんの病室からも(笑)
以前は窓側でも目の前が
木に覆われていたので暗かったが
今では
窓がびっくりするほど明るい!
引越しして早速
過ごしやすいように
棚とベッドの移動をする
肩松葉杖でベッドを動かしていると
通りすがりの看護婦さんに
足悪いのに何をやってるんだ
もし転びでもしたらどーすんだ
的な感じで怒られる
考えてなかったが
全くもって正論である
速攻で看護婦さんが
3人ほど追加で呼ばれ
ベッド移動を手伝ってもらう
が
寝っ転がったら違和感があったんで
今度はカーテンを閉め切って
一人で作業!
バレずにうまく行った!!
周りの患者から拍手をもらう(笑)
そして直ぐに仲良くなる(笑)
病室が変わったことで
生活自体はなにも変わらないので
相変わらず夜は寝れずに
僕の朝は割と早い
5時には起きてるんで
6時の自由時間になったら
屋上に徘徊&喫煙に向かう
昼や夜とまた違った顔が
そこにはある
揃ってる顔ぶれも
少し変わってくる
朝限定で出現する
爺ちゃん婆ちゃんや
時々重装備車椅子で何人も
看護婦さんがついて
出されてる人とかいる
多分普段動けないから
たまにはね……的な
感じなんだろうけど
事情を知らずして側から見れば
そーとーなVIP待遇に見える
きっと人見知りだったり
関わり持ちたくない人が
このタイミングで朝に
出現してくるんだろう
体操してたり
車椅子の練習してたりする
確かに
下手なところ見られたくないしね
気持ちはわかる
ある車椅子の女の子なんかは
生涯車椅子生活を余儀なくされて
そのための練習してる
自前の車椅子なんで
不謹慎だけど
スポーティーなデザインで
ちょっとかっこいい(笑)
そしてウイリーしたり
バック走行したりして
もう少し頑張ったら
金取れるんじゃなかろうか
と思うくらい
そんな中
隅っこに追いやられてる
喫煙所は
昼と全く変わらない顔ぶれで…
いや 違う
喫煙所は他とは逆で
朝が苦手な喫煙者が
約2/3くらいなので
彼らと早朝からここで出会うことはまず無い(笑)
そして大体若者がいない(笑)
彼らは大体朝食後から
湧き出てくる
メンバーが違うので
普段とまた違った話が出来て
新鮮だったりする
ていうことをSさんに言うと
そこに参加したいと言う
僕:では 早起きしてください(笑)
S:無理です(笑)
僕:では 参加は無理です(笑)
S:それは嫌です(笑)
僕:努力してください(笑)
S:努力しても無理なのです(笑)
てか
起こしてください(笑)
僕:無茶言わないでください
S:可能です(笑)
僕:病室も一番遠いし(笑)
S:可能です(笑)
僕:………
分かりました(笑)
絶対起こしに来てよwww
て念を押されて翌朝起こしに向かう
戸を開けたら目を覚ましたらしく
意外と神経質らしい
僕の顔を見て安心したらしく
また寝に入る
いえいえ
起こしに来ましたから(笑)
寝ぼけてるのを屋上に連れて行くと
他のおっちゃんたちから
早起きしたので褒められてた(笑)
肌寒かったが
楽しかったらしく
また来たいらしい
こう言うところは
この子は素直だ
なので
彼女の起こし&お迎えが
翌日から僕の日課になる
こうは言っても距離遠いけど
リハビリでついでにと思いつつ
ツレいた方が楽しいし(笑)
Sさんは何だかんだ言って
ギャル風なだけで
しっかりしてたり
ちゃんとしてたりする
ふわっと天然なのを除けば(笑)
彼女はまだ若いのに
脳出血による左半身麻痺で
それまでのリハビリと
努力の甲斐あって
辛うじて杖なしで歩いているが
麻痺というのは
やはりとても大変な状態で
リハビリ自体も大変だ
彼女に比べると
時間だけが問題な
僕の骨折の怪我なんかは
足元にも及ばない
にも関わらず彼女は
そこいらの怪我人よりよっぽど元気だ
自分の怪我を本人は
大した怪我ではないと解釈している
いや そう割り切ってる
その異常なまでの前向きな姿勢は
周りを元気にして
希望をくれる
彼女は今までたくさんの苦労を
して来たんだろうと思う
今でも我慢しなくちゃいけない事が
たくさんあるんだと思う
彼女は怪我のせいで
いや 元々の性格からかもしれないけど
悲観的な考えをせず 前向きで
粘り強く努力する
苦しかったりキツかったりしても
あまり表に出さず耐えてる
だからきっと他の人より早く
大人になったんだろうと思う
そして
誰よりも精神的に
強くなったんだと思う
その事を彼女と話してる人は
みんな気がついてる
だからみんな
応援したくなっちゃうんだと思う
なので
多少なんか言われようが
殴られよーが(笑)
そこまで気にならない
ふわっと天然なのを除けば(笑)
三階に移ってしばらく
僕は看護婦から退院の宣告が下る
いやー
そういうのって
いきなりなんですなぁ(笑)
お迎えがいるんで
相談した結果
約一週間後退院することに
そして喫煙所にて皆にご報告(笑)
すると
月ごとの入院で
月末退院のはずの
Sさんと月末でもないのに
偶然退院日が被る
退院する前日から
片付けせないかんねぇー(笑)
とか言いつつ
僕は全く退院のことを忘れて
最後の晩餐を楽しみ
そのまま寝る(笑)
翌早朝思い出し
Sさんと共に
コストコであるよーな
デッカイカートを取りに行き
朝食後
三ヶ月いたにしても
物が増えすぎたことを
実感&後悔しながら
ばったばったと片付ける
その頃Sさんは前日から
あらかた荷物をまとめていたようで
ほぼ片付けが終わってた
なんかこういうところは
時としてきちっとしてる
ダメじゃん
みたいな嫌味を言われつつ
片付け終了!
病室の患者さん達に
最後のあいさつと
飴と言う名の賄賂を配る
世話になったんで
看護婦さんや先生にも配りまくる
賄賂を配るのが
面白くなってきた
僕はもう止まらない(笑)
リハビリ室に行き
仲の良かった患者さんやPTさんに
これまた手当たり次第に
賄賂を配りまくる
最後ということもあり
担当のPTさんが初めて
賄賂を受け取ってくれた(笑)
今回の入院で
退院前に最後のリハビリをしてた
Sさんの所に行き
サボるんじゃねぇぞwww(笑)
みたいなこと言って
残った大量の飴を渡す
いや
まぢいらんけー
まったく失礼千万な子である
またまたぁ
照れ隠しなのが
彼女のいい所(笑)
Sさんはまたしばらくすると
リハビリの為一ヶ月再入院する
暇なときは見舞いに来るけん
というと
ほんまに来てよー
来る来る詐欺嫌やけんね
て言われながら
嫌がる彼女に飴を置いて退院
後日再入院したのを聞いて
リハビリ兼ねて見舞いに行くと
仲良くなる以前のような
寂しそうな感じではなく
楽しそうに話してた
喫煙所で(笑)
相変わらず女王蜂のようで
新たな友達もできてた
後日談で
彼女は本当に
お菓子とかが嫌いらしく
退院の時に渡した
大量の飴は
一口も口をつけず
廃棄されてしまったようだ
照れ隠しでもなんでもなく
ただただ
本当に飴が嫌いなだけだった(笑)
無礼千万である
それを本人に直で言うところが
ますます無礼千万である
しかし彼女には
悪気が一切ない(笑)
そー言うところが
ふわっと天然なんだよなぁ(笑)

